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LPWAを徹底活用してIoTビジネスを始めるには?IT導入完全ガイド(3/5 ページ)

LPWAはIoTデバイスからデータを収集するための通信手段として注目を集める。LPWAを活用するためには、どのようにデータをクラウドと連携させ、アプリケーションへと受け渡し、可視化するか。

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通信キャリアのパッケージサービス

 IoTプラットフォームの利用は、サービス開始までのスピードの面でも推奨できると説明した。そういう意味では、通信キャリア各社も、従来のモバイルデータ通信方式で通信サービスを提供する一方、LTE-MやLoRaWANなどLPWAの各通信規格を利用して、データ通信からデータをユーザー企業のサーバへデータ連携するまでのサービスを提供する。

 例えば、KDDIが提供するLoRaWAN実証用の「PoCキット」を利用すれば、データ通信の部分からWeb上の管理画面における各種管理機能が活用可能だ。また、別途相談すれば、自社独自のアプリケーション開発も相談でき、アプリケーションサーバでのデータ可視化が可能となる。また、2018年の1月には通信規格LTE-Mを使ったサービスもはじまる予定だ。

 また、NTTドコモでもLoRaWANを活用したサービスを提供しており、データを通信する部分からデータをユーザー企業の使うサーバに振り分けるまでをサービス化している。また、Cat.1を含むLTEを利用したIoT通信料金の新プランも提供が始まり、月次の上限通信量や通信速度、基本料金などが異なる2パターンのメニューを用意する。

コラム:消費電力を低減するeDRX技術

 通信のスリープ時間を長くすることで消費電力を低減する「eDRX技術」というものがある。電力コストをなるべく下げたい場合には、このような省電力を助ける機能も利用したい。

 例えば、NTTドコモではこのeDRX技術に加え、通信機能を実現するUIMカード(SIMカードの一種)への電力供給を抑えることで消電力を実現する「ドコモUIM(M2M)バージョン6」を併用することも提案する。

 eDRX技術とこの「ドコモUIM(M2M)バージョン6」を併用することで消費電力を従来の90%に低減することが可能になるとしている。なお、eDRX技術はIoT通信の各規格への応用が可能とのことだ。

図2 eDRX技術のイメージと低消費電力化試算例
図2 eDRX技術のイメージと低消費電力化試算例(出典:NTTドコモ)

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