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Excelの利用状況(2017年)/前編IT担当者300人に聞きました(1/2 ページ)

キーマンズネット会員313人を対象にアンケート調査を実施した。導入しているバージョンや活用方法などExcelの利用実態が明らかになった。

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 キーマンズネットは2017年11月29日〜12月13日にわたり、「Microsoft Excelの利用状況」について調査を実施した(有効回答数:313件)。

 回答者の顔ぶれは、情報システム部門は34.8%、事業部門が40.9%、管理部門が16.9%、経営者・経営企画部門が7.3%だった。

 今回は、「Microsoft Excel」において「導入しているバージョン」や「活用方法」「課題の有無」などを中心に、利用状況を調査した。ほぼ全ての企業で利用されているExcelだが、全体の約6割が何らかの課題を持っていることなどが明らかになった。

 なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前に了承いただきたい。

Excel 2010、Excel 2013、Excel 2016……導入率高いのはどのバージョン?

 はじめに「Excelの導入状況」について尋ねたところ、「導入していない、導入の予定はない」との回答はわずか0.6%にとどまり99.4%のほぼ全ての企業でExcelが利用されている実態が確認できた。なお導入済みと回答した方の中には「導入済みで、バージョン更新を検討している(8.3%)」や「導入済みだが、別の製品、サービスへの移行を検討中(2.6%)」などが含まれている。

 続いて「導入済みのExcelを有効活用できているか」聞いたところ、「有効活用している」は83.0%、「使っているものの、有効活用できていない」が16.7%となり、8割以上の回答者がExcelを有効活用できていると感じていることが分かった。この割合を従業員規模別に見ると、100人以下の中小企業で「有効活用できていない」が19.0%と高く、従業員規模が小さくなるに従ってその割合が高まる傾向にあった。

 導入済みのバージョンは「Excel 2013」が34.1%と最も多く、次いで「Excel 2010」32.2%、「Excel 2016」18.0%、「Office 365(Excel Online)」11.6%、「Excel 2007」「Excel 2000〜2003」などの旧バージョンが合計で4.2%と続く(図1)。

導入済みのMicrosoft Excelのバージョン
図1 導入済みのMicrosoft Excelのバージョン

 2016年6月に行った同様の調査では「Excel 2010」が47.4%、「Excel 2013」37.1%であったため、1年半で「Excel 2010」と「Excel 2013」の導入率が逆転していることが分かる。ちなみに「Excel 2016」の導入率は前回の1.8%から16.2ポイント増加しており、利用者が増えていた。

 また、「導入済みで、バージョン更新を検討している」と回答した人に導入予定中のバージョンも聞いている。結果は「Excel 2016」が50.0%で最も多く、「Office 365(Excel Online)」が42.3%、「Excel 2013」が7.7%という結果となった。現在、注目度の高いOffice 365ではあるが、今回の調査では従来型のExcel 2016の方が人気となった。

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