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企業向けストレージ市場、クラウド化の影響は?
クラウド化の流れはストレージ業界にも大きな影響を与えている。2017年の国内企業向けストレージシステム市場規模は前年比2.3%減の2988億2800万円と見込まれる。
IT市場におけるクラウド化の流れはストレージ業界にも大きな影響を与えている。IDC Japanの分析によれば、2017年の国内企業向けストレージシステム市場規模は前年比2.3%減の2988億2800万円と見込まれ、2年連続のマイナス成長だ。
2021年、ストレージ支出額が最も多い業界は?
2017年の市場規模が落ち込んだ要因は、主に官公庁や自治体における支出減が大きい。一方で、同社では、2016年から2021年の年間平均成長率(CAGR)を0.2%とし、2021年の市場規模は3084億1700万円になると予測する。
2021年における主要な産業分野を支出額順に並べると、「金融」「製造」「情報サービス」「通信/メディア」「官公庁/自治体」となる。同社によると、官公庁/自治体は支出抑制により順位を下げた。
一方で、情報サービスが順位を上げている。この背景には情報サービスにはクラウドサービス事業者が属していることが挙げられる。他の産業分野におけるストレージ需要がさらにクラウドへとシフトした結果、情報サービスにおける支出が増加するわけだ。
なお、同社では、「支出が増加する情報サービスにおいても、規模の経済を追求するた外付型からODM Directやサーバ内蔵型へのシフトが進むと考えられる」としている。
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