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無駄な会議が一番の敵、働き方改革の実態:7つのITトピックス 2018(3/3 ページ)
日本の生産性の低さ、長時間労働是正の波を受けて叫ばれる「働き方改革」。2018年も引き続き注目ワードとなりそうだ。1549人を対象にした読者調査を基にレポートする。
働き方改革、成功を妨げる要因は“無駄な会議”
さて、企業によって明暗が分かれる働き方改革であるが、今回の調べでは「働き方改革が成功しない理由」も調査した。結果、「無駄な会議が多すぎる」(43.2%)が最も回答数を集め、以降は小差で「取り組みの優先順位が明確でない」(31.2%)、「ワークフローやルールが整備されていない」(29.5%)、「人事評価などの制度が整備されていない」(28.8%)、「コミュニケーション不足」(28.4%)などが続いた。
このように、多くの分野に課題が残っているという結果を見ると、2018年における働き方改革は、ITツールの導入を含め、会議の見直し、ルールや制度の整備など全方位的な項目に取り組みを広げ、「残業時間の削減」といった労働環境の改善だけでなく、いかに「生産性の向上」を目指す施策へとシフトしていくかが課題となるだろう。
今回は、アンケート調査の結果を基に、「働き方改革」というテーマで企業の実態を考察した。今後、1カ月にわたり、「改正個人情報保護法、GDPR対策」「Windows 10導入」「セキュリティ対策」「業務効率の改善(RPA導入など)」「データ活用」「AI(人工知能)活用」「IT投資」というテーマについて、それぞれ企業のリアルな状況をお伝えしていく。
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