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人材不足でニーズが拡大、「HRTechクラウド」市場の規模は?

HRTechクラウド市場は、労働人口の減少や働き方改革が進むにつれ、就業形態の多様化、有為な人材の確保といったニーズから大きな成長が続く。

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 近年、既存の業務に先進のITを組み合わせて新しい価値を生み出しそうという企業が増えている。主に組織内の人間関係(ヒューマンリレーション)をITで効率化する「HRTech」もその1つだ。ミック経済研究所の調査によれば、2017年度のHRTechクラウドの市場規模は前年比142.5%となる約156.6億円と推定され、「成長期を迎え、大きく飛躍している」とコメントする。

HRTechクラウド市場規模推移
HRTechクラウド市場規模推移(出典:ミック経済研究所)

働き方の多様化、有為な人材の確保ために何が必要か

 同社では、HRTechクラウド市場を、「クラウドをベースにソーシャルやモバイル、ビッグデータ解析、人工知能(AI)など最先端のITを使った人事関連ソリューション」と定義し、関連するソフトウェアやサービスを提供するベンダー36社を対象とした調査を実施した。

 同社によれば、HRTechクラウド市場は、労働人口の減少や働き方改革が進むにつれ、就業形態の多様化、有為な人材の確保といったニーズから大きな成長が続く。2018年度の市場規模は前年比143.9%の225.4億円で、2022年度には663.0億円と予測する。

 また、HRTechクラウド市場は4分野に大別できる。「採用管理クラウド」では、採用情報の可視化や一元化のニーズが急拡大する。「人事・配置クラウド」では、特に大手において従業員のスキルや才能、経験値を把握するタレントマネジメントシステム需要が増加する。

 「労務管理クラウド」は、バックオフィス業務の自動化の認知度が向上したことを受け、ウエイトそのものは他の3つと比べて小さいものの2016年度と比べて2.3倍になっている。「育成・定着クラウド」は、従業員の帰属意識とモチベーション向上に期待が寄せられている。

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