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AIは人間の仕事を奪うのか? ビジネス現場の導入実態7つのITトピックス 2018(3/3 ページ)

読者1549人に聞いた、2018年に注目すべきITトピックス。「AI活用」編では、企業規模別のAI活用実態や課題についてまとめた。

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AIは人間の仕事を奪うのか、人間の仕事を補完するのか

 「2045年には、人工知能が知能面でも知識面でも人間を超越し、科学技術が飛躍的に進歩を始める『技術的特異点(シンギュラリティ)』を迎える」とは、米国の発明家であり人工知能研究の第一人者として知られるレイ・カーツワイルが2005年に唱えた言説だ。およそ10年が経過し、シンギュラリティの訪れは単なる空想ではなくなりつつある。

 それでは、AIの進化は人間の働き方にどのような影響を及ぼすのだろうか。「『AIが人間の仕事を奪う』という言説について、どのように思いますか」という質問を行い、自由記述で答えを聞いた。

 すると「単純な労働はAIに置き換わる」という意見が多く寄せられた。その結果、仕事を失う職種が出てくる可能性もあるが、「本来、そのような仕事はAIに任せるべきもの」というコメントが散見された。また、仕事をAIに任せたとしても判断は人間が行う必要があり、すみ分けられると考えているようだ。

 さらに、開発や企画、販売などの「仕事としてAIに携わりたい」という意見も多かった。そのためには、AIを使いこなすスキルを身に付ける必要があり、制度や教育の見直しが求められるとのコメントも寄せられた。

 全体を俯瞰すると、AIの進化により人間は単純な労働から「解放」され、新たに人間にしかできない「高度で、創造的」な仕事が生まれる。AIは人間の仕事を奪うものではなく「人間の仕事を補うもの」であり、その結果、より人間らしい生活がもたらされるという前向きな意見が多かった。

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