調査リポート
「サーバ」シェア(2017年):シェア情報アーカイブ
2017年の国内サーバ出荷額は4698億円と2年ぶりに前年同期比プラスに転じた。要因はどこにあるのか。シェア1位となった国内ベンダーとは?
IDC Japanの調べによれば、2017年の国内サーバ市場規模は、前年比4.5%増の4698億円と2年ぶりに前年比プラス成長だった。
x86サーバは、クラウドサービスベンダーや企業のデータセンター向けの出荷が好調で、出荷額が同比5.3%増の3579億円。中でもODM Directは同比45.1%増の468億円だった。メインフレームは基幹系システムの更新需要があり、同比12.3%増の763億円で2桁のプラス成長となった。その他のサーバは同比14.9%減の356億円で、機器のダウンサイジング、x86アーキテクチャやクラウドサービスへの移行などがマイナスの要因とみられる。
ベンダー別の市場占有率(出荷額ベース)を見ると、1位のベンダーは25.2%で、メインフレームが2桁のプラス成長、その他のカテゴリーはマイナス成長だった。2位は18.7%で全カテゴリーでマイナス成長。3位は15.3%で、x86サーバで2桁のプラス成長だった。4位は7.5%で、メインフレームが2桁のプラス、その他のサーバは2桁のマイナス成長で、前年から順位を1つ上げた。5位は7.3%で、2桁のプラス成長だった。
ITベンダーは、サーバの機器更改提案の他、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドを含めた顧客にとって最適な環境を提案しながら、潜在的なニューワークロードを掘り起こし、新しいコンピュート処理ニーズを顕在化させ、サーバの新規需要を創出することで売り上げ拡大を図ることが重要だ。
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