営業教育にUターン、Web会議サービスが企業を成長させる鍵だった:事例で学ぶ!業務改善のヒント(3/5 ページ)
Web会議サービスの可能性はもはや「会議」だけではない。あしたのチームでは、営業同行やランチ会などに活用することで、地域に密着した人材活用とサービス展開を加速する。
“遠隔インタビュー”で拠点スタッフを直撃
2013年3月に三好市のサテライトオフィス「三好ランド」の開設以来、「地元雇用型」にこだわっているのも、同社の特徴だ。現在では徳島県三好市と福井県鯖江市、島根県松江市にサテライトオフィスを構えており、顧客からの問い合わせの一次対応や人事評価システムのシステム設定、全国の営業拠点の資料作成補助などを実施している。
このように、「人材の地産地消」を掲げ、行政と協力して地域の雇用創出を目指す同社にとって、離れた拠点とのコミュニケーション&コラボレーションを可能にするツールとしても、V-CUBEは欠かせない存在だ。今回、三好市で働く営業本部 三好ランド マネージャーの西村耕世氏と、鯖江市で働く営業本部 鯖江ランドの渡邉 ちなみ氏に、Web会議でインタビューを行った。
“孫ターン”を実現、移住先で理想の働き方をかなえる
──元は他県で生活していたと聞きましたが、三好市に移住したきっかけは何だったのでしょう。
西村氏: 三好市に住んでいた祖母が亡くなり、家が空き家になったのがきっかけです。家やお墓、畑を誰がみるのかと家族で話し合う中、自分がまだ若いうちに帰ろうと決めました。こうした事情から、自分の中ではこの出来事を“孫ターン”と呼んでいます。
──移住から約3年半が経過しますが、これまでの感想を聞かせてください。
西村氏: 当初は仕事や給料、近所付き合いといった点で不安もたくさんありましたが、今は本当に孫ターンをしてよかったと思っています。お金に代えられないものがありました。例えば、都市部で生活していた頃と比べ、生活スタイルは良い方に変化しています。平日は東京や大阪などの都市部と同じようなスピード感で仕事をしつつ、休日は畑仕事をするなど田舎を満喫できます。通勤時間も車を使って15分と、以前に比べ楽になりました。また、子育てに安心な環境という意味でもうれしいですね。
──西村さんは鯖江ランドのマネジャーも兼務されていますが、離れた拠点とのコラボレーションというのはどのように行っているのですか。
西村氏: 基本的に業務内容は三好も鯖江も同じであるため、V-CUBEを通じて各拠点のスタッフと連携しながら仕事をしています。業務のレクチャーが必要なときも、V-CUBEを使っており、資料をお互いに共有する機能を活用しています。この資料共有機能には助けられていて、全国の拠点間でV-CUBEを使って会議を行うような場面では、三好と鯖江にいるスタッフが協力して議事録を作成することもありますね。
また、鯖江ランドのスタッフの空気感が手に取るように分かるのでありがたいです。もしV-CUBEがなければ、週に一度は実際に訪問する必要があるでしょう。しかし実際は、月に1、2回程度、物理的に顔を合わせるだけにとどまっています。
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