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GDPR絶対理解、プロが教える「ココだけ」対策ポイント:待ったなし! GDPR対策(3/3 ページ)
GDPRの対応には関わる部門が多い。まずは各部門で対応すべき項目を整理し、優先順位をつけて対応することが重要だ。ココだけは外せない対策ポイントを説明する。
フェーズ1:アセスメントと計画策定
アセスメント
- EU在住者の個人データ取扱業務の整理
- 規定類とGDPR要求事項との差分抽出
- 対象個人データのフローや取扱業務の調査
- 総合的にギャップを分析
計画策定
- 課題を整理し、対応計画を策定
- 策定した対応計画を経営層および関連部門へ周知し、役割を明確化
- 対応計画に応じた予算化
フェーズ2:対応策の具体化
以下のように対応計画をさらに具体化する。
- 規定類の改訂版ドラフト
- SCC(標準契約条項)ドラフト
- BCR(拘束的企業準則)検討
- DPO/EU代理人の選任
- 業務プロセスの見直し
- データマッピング
- 個人情報記録簿
- DPIAプロセスの策定
- システムの改修
- セキュリティ強靭(きょうじん)化策の導入など
フェーズ3:実装と展開
- 具体化された施策をグローバルで実装
- 社内教育の徹底
- EU拠点における当局への申請手続き
- GDPR対応の最終点検
以上、今回はGDPRの対応ステップとスケジュール、優先して取り組むべき事項について説明した。次回は、組織、ルール、運用面での留意ポイントについて考える。
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