「これ、本当に翻訳できたのかな…」63言語を翻訳するIoT端末:イベントレポートアーカイブ
ソースネクストは、音声入力を使った翻訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」が、4月23日からスポーツクラブNASが運用するスポーツクラブにおいて、外国人利用客への接客に活用されることを発表した。
対話相手との会話をリアルタイムに翻訳できるドラえもんの秘密道具『ほんやくこんにゃく』を実現させたサービスはいくつかある。その中でも、スマートフォンや、端末におけるアプリのダウンロードが必要なデバイスがあるのを知っているだろうか。ソースネクストが提供する「POCKETALK(ポケトーク)」だ。
ソースネクストは、音声入力を使った翻訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」が、4月23日からスポーツクラブNASが運用するスポーツクラブにおいて、外国人利用客への接客に活用されることを発表した。
同社は背景として、フィットネスクラブ市場の拡大があると説明。16年のフィットネスクラブ利用者数が約1.9億人であったのに対し、17年には約2.1億人と約10%の増加がみられた。外国人利用客も急増しており、スポーツクラブNASのスポーツクラブにおいても同様の状況だという。スポーツクラブNASでは外国人利用客が快適に施設を利用できるよう、外国人利用客の多い西日暮里店など9店舗からPOCKETALKの利用を開始する。
POCKETALKとは、キーをタップし、端末に向かって話かけると、対話相手の言葉でその意味を翻訳し、音声とテキストで出力する翻訳デバイス。対応している63言語の中から任意の2言語を選ぶことで、デバイスを介した双方向の対話が可能だ。スマートフォンのアプリなどを立ち上げることなく、専用デバイスに話しかけるだけで翻訳が完了するため、モバイルの操作に疎い人でも簡単に扱うことができる。
翻訳においては、音声入力された内容を、クラウド上で処理する。これによって、音声認識、文字変換、翻訳、音声合成の精度を高めると共に、高速の処理が可能だとソースネクストは説明する。通信方法は、モバイル通信またはWi-Fiとしており、モバイル通信にはソラコムが提供する専用グローバルSIMを採用している。現在、79の国と地域で3G通信が可能だ。
価格は、ソラコムのSIMカードが付属する/しないで異なる。SIMカードが付属しない場合、端末料金は2万4800円(税別)となり、通信はWi-Fiを使う。一方、ソラコムのSIMカードとセットの場合は2万9800円(税別)で提供され、2年間は月額利用料、通信費ともに不要だ。
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