調査リポート
「クラウド会計ソフト」シェア(2018年3月):シェア情報アーカイブ
2018年3月末時点の個人事業主によるクラウド会計ソフト利用率は14.7%まで伸びた。3社の寡占状態の中で順位に変動はあったか。
MM総研の調査によれば、2018年3月末時点で会計ソフトを利用する国内の個人事業主のうちクラウド会計ソフトの利用率は、2017年12月から1.2ポイント増の14.7%となった。
クラウド会計ソフトを認知しながらも、現在利用していない個人事業主(9056事業者)に今後の利用意向を確認すると、「今後利用したい(7.2%)」と「どちらかといえば今後利用したい(28.5%)」と回答した利用予備軍が合計35.7%だった。利用予備軍の事業継続年数は、2年未満が52.1%、2年以上5年未満が43.7%、5年以上20年未満が34.7%、20年以上が32.7%と、過去5回の調査同様、継続年数が短いほど利用意向が高い傾向となった。事業継続年数の若い個人事業主が、引き続き当該市場をけん引するとみられる。
ベンダー別の市場占有率(利用事業者数ベース)を見ると、1位のベンダーが2017年12月時点から0.3ポイント増の55.4%、2位が同2.0ポイント減の21.1%、3位が同0.4ポイント増の16.5%、4位は同1.1ポイント増の3.7%となった。首位のベンダーは2015年12月の調査開始以来、常にシェア50%を超え、安定した評価を得ている。当該市場は、上位3社による寡占状態となっている。
一方、PCインストール型の利用者や会計ソフトを利用していない層では当該製品を認知していないユーザーもいまだ数多く存在するとして、引き続きベンダーによる利用者拡大への取り組み強化が必要だ。
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