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国内50万台に影響、Windows Serverサポート終了問題とは?IT導入完全ガイド(3/3 ページ)

国内でいまだに50万台が稼働する「Windows Server 2008」および「2008 R2」の延長サポート終了の期日が2020年1月14日に迫る。アップグレードだけではない、戦略的なシステム更新の選択肢を見ていこう。

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ハードウェア「資産」を購入するか否か、クラウドかベアメタルか

 オンプレミスにサーバを置く場合のアプローチにも幾つかの方法がある。

 例えばAzure Stackのようにクラウドとの親和性を重視したハードウェアをオンプレミスに用意するアイデアだ。Azure Stackの場合を例にすると、主要ハードウェアベンダーが対応製品をリリースしており、複数の選択肢があることに加え、そもそもクラウドサービスで採用するソフトウェア類を実装しているため、ハイブリッドで利用する際に効率よく運用できる利点がある。もちろん、Azure Stackでなくとも、オンプレミスサーバとクラウド側の環境を極力そろえておけばエッジ処理からクラウドへのデータ集約、あるいは集約データの加工を少ない学習コストで運用できる。

 ハードウェアそのものにも多様な選択肢がある。例えば物理サーバであってもAPIでプログラマブルに構成管理ができる製品が出現しており、パブリッククラウドのように構成管理ツールや継続的インテグレーションに使われるツール類を活用できるようになってきている。これをうまく利用すれば、運用の効率化や自動化では検討できる範囲が大きく広がるだろう。

「資産」か「利用」かは物理的な条件に影響されない

 もう1点、検討すべきは、ハードウェア資産の「所有」をどうするか、という問題だ。昨今ではパブリッククラウドのように、使ったりソースの分だけを従量課金にできたり、ハードウェアをリースのように借り受けて運用できるタイプの製品もある。

 この場合は、ハードウェア自体は好みの構成で調達できるが、実際にリソースが必要になったときに課金されるモデルであるため、初期の段階で多めのリソースを見積もって調達しておいても、使うまでは費用は発生しない。ハードウェア自体の所有権もベンダー側に帰属するため、資産を所有する必要もない(もちろんデータセンターを占有するような場合はその分の費用は別途必要だ)。

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