Windows Server 2008サポート終了問題への対策状況(2018年)/後編:IT担当者300人に聞きました(1/3 ページ)
キーマンズネット会員144人を対象にアンケート調査を実施した。移行計画の有無や移行先のインフラ基盤など、Windows Server 2008のサポート終了に伴う企業の対策状況が明らかになった。
キーマンズネットは2018年7月9〜28日にわたり「Windows Server 2008のサポート終了に関する意識調査」を実施した。全回答者数144人のうち情報システム部門が54.9%、製造・生産部門が15.3%、営業・販売・営業企画部門が6.3%、経営者・経営企画部門が4.2%などと続く内訳であった。
今回はWindows Server 2008の延長サポート終了に対して「移行計画の有無」や「移行後のサーバOS」「移行先のインフラ基盤」など、Windows Server 2008の延長サポート終了に伴う企業の対策状況を把握するための質問を展開。全体の53.7%は移行対応を「検討中」で、サーバOSの移行と共にバックアップやライセンス契約の見直しを合わせて検討していることなどが明らかになった。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
延長サポート終了に向けた移行計画はいまだ「検討中」が最多
はじめに2020年1月に迫る「Windows Server 2008/2008 R2」の延長サポート終了に向けて、何らかの対策を検討または実施中と回答した方を対象に「移行計画の有無」を尋ねた。
その結果、既に「移行を完了した」のは全体の13.0%、「移行中」は16.3%だった。「計画中」は40.7%、「調査中」は13.0%だった。移行検討中と見ることができる「計画中」「調査中」の合計は53.7%となった。このことから、大半の企業では2020年1月に向けて何らかの準備を進めつつあることが分かる。
前編で触れた通り、ここから2年弱の間に「Windows Server 2008/2008 R2」以外にも、2020年1月に「Windows 7」が、2020年10月には「Office 2010」がサポート終了を迎える。業務アプリケーションを含め、リプレース対象の環境が複数にわたるため、移行に掛かる工数は従来よりも多く掛かることが想定される。「過去のサポート終了に伴うサーバリプレースと同じ」というわけにはいかないことには注意した方がよいだろう。
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