名刺管理ツールの利用状況(2018年)/前編:IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)
キーマンズネット会員295人を対象にアンケート調査を実施した。社員の名刺管理方法や名刺を個人管理する理由など名刺管理ツールの利用実態が明らかになった。
名刺管理アプリの利用メリット「データ化」「情報の自動更新」……もう1つは?
名刺フォルダによる管理に次いで回答数が多い「スマートフォンアプリを使って個人管理している」と回答した人に対して、どのようなアプリを利用しているのかを尋ねたところ、「Eight」が68.0%と過半数を占め、続いて「Wantedly People」16.0%、「Evernote」6.0%、その他の意見には「CamCard名刺管理」が挙がる結果となった(図3)。
名刺管理アプリを利用して個人管理する理由の一つに、名刺データをアプリで一括管理することで、自分だけの顧客データベースが作れ、必要な時に簡単に端末上でデータを参照、検索できるという利便性が考えられる。実際に名刺管理アプリを利用する人は、どこにメリットを感じるのだろうか。そこで、名刺管理アプリを利用して「便利だと感じる点」「不便だと感じる点」についてアンケート回答者から寄せられたフリーコメントを紹介しよう。
便利だと感じる点には「名刺をすぐにデータ化できる」「部署名や肩書などに変更があった時も、登録情報が更新されるところ」といった、名刺管理アプリならではの管理面における利便性が多く挙げられた。次いで多く寄せられたのが、名刺交換した相手を中心に人と人のつながりができるSNS機能である。Facebookに代表される一般的なSNSとは異なり、ビジネスシーンでのつながりが持てる点にメリットを感じるユーザーも多いようだ。
便利だと感じる点
- 名刺を撮影することですぐにデータ化され、登録したデータをCSVで出力できる
- 全名刺を持ち歩くことなく確認できる
- 名刺管理アプリを利用して、簡単に人と人とのネットワークが構築できる
- 部署名や肩書などに変更があった際に、登録情報が更新される
- 同じアプリを利用している人が多く、アプリ上でつながれる
反対に「不便だと感じる点」では「名刺によっては情報が正確に読み取れず、修正が必要なことがある」「デザイン性の強い名刺は、文字認識の精度が悪くなる点」といった名刺の読み取り精度に関する声が多数を占めた。これは名刺管理アプリの重要な機能であり、OCR技術の機能改善は、提供会社にとっては今後利用者を増やす上で大きな課題となりそうだ。また、中には名刺情報を取り込むことさえ面倒に感じるユーザーも見かけられた。
不便だと感じる点
- デザイン性の強い名刺は、文字認識の精度が悪い
- 同じ人であっても、名刺が複数枚あると別情報として登録される
- 名刺によっては情報が正確に読み取れず、修正が必要なときがある
- スキャンが必要なところ
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