「外付け型ストレージ」シェア(2018年第1四半期):シェア情報アーカイブ
外付け型エンタープライズストレージシステムの国内支出額は、前年同期比5.4%増。前回調査から半年で上位2社が逆転した。
IDC Japanの調査によれば、2018年第1四半期(1〜3月)の外付け型エンタープライズストレージシステムの国内支出額(ベンダー売上額にマージンを加算した額)の実績は、前年同期比5.4%増の519億8200万円となった。
引き続き、HDDからフラッシュへ搭載メディアの移行が進んでいる。支出額のうち、オールフラッシュアレイ(AFA)は82億600万円で同比23.3%増、ハイブリッドフラッシュアレイ(HFA)は199億2700万円で同比27.5%増となった(全てフラッシュにできてもHDDを搭載可能な製品はHFAに分類)。オールHDDアレイは238億4900万円で同比11.8%減だった。当該システムの支出額に占めるAFAの比率は前年同期の13.5%から15.8%に上昇した。
2018年第1四半期の売上額は494億7300万円で、ベンダー別の市場占有率(売上額ベース)を見ると、第1位が22.3%、第2位は17.4%、第3位が11.8%で、続いて4位5位がそれぞれ10.8%、10.5%だった。
当該四半期の支出額は前四半期以上に大きなプラス成長となった。引き続きAFAが市場をけん引し、汎用(はんよう)的な製品に加えデータセンター向けなど個別用途に適した製品の需要も高まっている。そのようにAFAが一般化から多様化の段階へシフトしつつある一方で、オールHDDアレイの支出額は市場の半分弱を占めている。ユーザーは、ITインフラの違いが及ぼす自社ビジネスへの影響を再考することが求められる。
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