特集
国内パブリッククラウド市場、2020年には1兆円規模に
「クラウドファースト」から「パブリッククラウドファースト」に。2018年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は、前年比27.4%増の6663億円となった。
「クラウドファースト」がIT業界のキーワードになったのは、つい最近のことだ。調査会社のIDC Japanによれば、この標語は既に「パブリッククラウドファースト」に歩を進めたようだ。この背景には、パブリッククラウドに対する漠然とした「セキュリティへの不安」が払拭(ふっしょく)されたことがある。
2018年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は、前年比27.4%増の6663億円となった。IDC Japanでは、従来型ITからクラウドへの移行が堅調に進み、今後も同市場の成長が続くと見込んでいる。2017年から2022年までの5年間の年間平均成長率(CAGR)は22.9%で推移し、2022年には1兆4655億円規模になると予測する。
国内IT市場の成長を支えるのは「デジタルトランスフォーメーション(DX)」だ。DXアプリは拡張性、柔軟性、連携性に加えて短い開発サイクルが重要だ。「DevOps」「Low Code/No Code」(高度なプログラミングやコーディングなしで開発を行うこと)が注目を集め、今後のパブリッククラウドサービス市場の成長を促進する大きな要因になると分析する。
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