「ピィと吹けばタクシーが駆け付ける笛デバイスがある」というウワサは本当? 読者に聞いてみた:噂のIT都市伝説
笛を吹けばタクシーが駆け付けるなんて、自分専用の「しもべ」を手に入れたような気分が味わえるデバイスがあるという。しかも、開発元は日本企業なのだとか。さて、このウワサの真相は……?
キーマンズネット読者の意見は?
このアンケートへのキーマンズネット読者の回答を一部抜粋して見てみよう。
本当
- 子どもだと用もないのにピーピー鳴らしそうですが(笑)。(30代・女性)
- 間違えて3回吹いたらリムジンが来てしまったり?(40代・男性)
- 誤作動の可能性も考えれば“笛”はぞんがい最適なのかも。(30代・男性)
ウソ
- 笛じゃなくてボタンで良いのでは?(40代・男性)
- 肺活量で到着順が決まったりしたらコワイし。(50代・男性)
- 危険! 不用意に笛なんか吹いたら野犬に囲まれる。(40代・男性)
アプリでできそうですね
- 何かに閉じ込めれられた時に笛を吹いてタクシーが来てくれたら命の恩人なんですがねぇ。(50代・男性)
- 既にスマホで配車できる仕組みがある中なら、あえて「笛」をデバイスに選べば話題性で一歩前に出られるかも。でも悪目立ちにならないかな。(40代・男性)
結局スマホが必要な気が……
- そこらじゅうで笛を吹かれたら、うるさくて仕方がない。(50代・男性)
- 使用されたら吹いた場所の位置情報がタクシー会社に通知されるとかありそう。でも名前が伝わらないから結局スマホや携帯に連絡が必要な気もする。(30代・女性)
- 犬笛のように無音だけど吹けばタクシーが来てくれるようなものを想像したんですが、結局のところタクシーの配車アプリを呼び出してるんだろうなと思います。(30代・男性)
笛じゃなくていいでしょ
- 吹かなくてもアプリで対応できそうだ。(20代・男性)
- 吹いた瞬間みんなが振り返るんだろうなぁ。(40代・男性)
- 普通にアプリでいいなぁ。スマホの苦手な人にも使えるということでしょうか。(30代・女性)
皆さんご存じのように、スマホを使ってタクシーを呼ぶアプリはすでにいくつか存在する。タクシーを多用する人に限らず、すでに便利に使いこなしているという人は少なくないだろう。電話をかけて自分の現在地を説明し、配車を手配するのは意外に煩わしいものだ。
そんな中、大手タクシー会社・三和交通が発表したのが「TAXI WHISTLE(タクシーホイッスル)」だ。その名の通り、タクシーを呼ぶためのホイッスル、つまり「笛」なのである。
笛の大きさはタテ7.3cm、ヨコ2.5cmと小型。カバンの中に入れてラクラク持ち歩けるサイズだ。
同社は子どもやお年寄りのようなスマホアプリの操作そのものがおぼつかないような人に気軽にタクシーを呼んでもらうためにこのプロジェクトをスタートさせたという。なんでも江戸時代の人たちは移動手段としての駕籠(かご)を呼ぶのに笛を吹いていたそうで、三和交通でこのプロジェクトを発足した人たちもそこからホイッスル開発の発想を得たそうだ。
この笛(TAXI WHISTLE)をBluetoothでスマホと接続し、ユーザーが笛を吹くと、スマホの専用アプリが現在の位置情報を三和交通のドライバーに伝え、近隣にいれば駆けつけるという仕組みだ。
タクシーを呼ぶ際にはホイッスルを1.5秒以上吹き続ける必要があり、もちろん音も鳴るそうだ。ちょっと注目を集めてしまいそうだが、実はボタンも内蔵されていて、それを3秒以上押下することでもタクシーを呼べるようになっている。
TAXI WHISTLEはクラウドファンディングサービスMakuakeを使って出資を募っている。本稿執筆時点ですでに目標額を達成しており、2019年1月からは正式にサービスを開始する予定だという。その際、TAXI WHISTLEも一般販売されるという。プロジェクトページの説明によると、サービス提供地域は東京、横浜、埼玉の一部だというから、該当する地域でタクシーをよく使う人なら、チェックして損はないだろう。
今回のコメントでよく見掛けたのが「どうせスマホとアプリが必要なら笛じゃなくてもいい」というご意見。
まあごもっともなのだが、スマホを取り出してアプリを起動して……という手間を考えれば、笛を吹くというワンアクションでタクシーを呼べるのはユーザーに優しい仕様ではないだろうか。それに、三和交通のサービスに特化しているという点から見れば、他の配車アプリと一線を画す独自性も魅力だろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.