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コラム

新しい「Windows」が誕生? マイクロソフトの狙いとは:504th Lap

マイクロソフトの方針が「Windows 10」を1つの完成型として定期的なアップデートを繰り返すことで「最新版」を提供するものになったのはご存じの通り。ここにきて新しいWindows投入というウワサがささやかれている。

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 Windows 10以前は、数年おきに「Windows ○○」という名称で大幅なバージョンアップが行われた。往年のユーザーにとってWindows 10の季節ごとのマイナーバージョンアップはちょっと物足りない感じも否めない。

 「もう新しいWindowsは登場しないのか」と落胆するのはまだ早い。新たに「Windows Lite」が登場するかもというウワサが駆け巡っているのだ。それは一体どんなWindowsなのか。

 海外のTechメディア『The Verge』によれば、マイクロソフトはWindows Liteを軽量版Windowsとして開発中だという。デュアルスクリーン端末に対応し、Windows PhoneのUIと、Surface Hubに採用されたシェルを組み合わせたような仕様らしい。

 デュアルスクリーン端末はインテルが推進中の新たなデバイス規格だ。ノートPCのキーボード部分もタッチ機能のある液晶ディスプレイになったと考えると分かりやすい。入力は仮想キーボードを使ったり、ペンで手書きしたりする。キーボード部分を普通のディスプレイとして使って「見開きの本」のようなかたちでも利用できる。

 コードネーム「Tiger Rapids」として2018年6月ごろから存在が明らかになっていて、幾つかのメーカーが試作機を公開した。そのOSとしてWindows Liteが登場するのではないかというのだ。マイクロソフトもデュアルディスプレイ端末に関した特許を出願しているというから信頼度は高そうだ。

 Windows Liteは、Chromebookの対抗OSとして採用される可能性もある。Chromebookは、シンプルな機能と低価格をウリに米国中の学校で採用されまくっている。マイクロソフトとしては魅力的な市場をライバルに独占されたままではいられないだろう。

 ところで軽量OSといえば「Windows 7 Starter」思い出す。ノートPCより仕様が簡略化され、低価格な「ネットブック」というデバイスが2009年ごろに存在していたことを覚えている人もいるだろう。Windows 7 Starterがインストールされたネットブックはお世辞にも快適な環境とはいえず、評判も高くなかった。Windows 8が登場するころにはネットブックという規格自体が消滅した。

 最近、Windows Phone OSの流れをくむ「Windows 10 Mobile」も終了した。軽量Windowsは、マイクロソフトにとって鬼門なのだろうか。Windows Liteの詳細は、2019年5月に開催される開発者向けイベントで発表されるという。


上司X

上司X: 「Windows Lite」が登場するらしいという話だよ。


ブラックピット

ブラックピット: デュアルスクリーン端末用のWindowsですか。それって流行するのですか?


上司X

上司X: ディスプレイを折り畳んじゃうスマホが登場する今日このごろだよ。PC寄りの製品でもそんな感じのデバイスが登場してもおかしくないよ。


ブラックピット

ブラックピット: レノボ「YOGA BOOK C930」がそういう感じでしたね。キーボード部分はE Inkでしたけれど。


上司X

上司X: インテルはああいう感じのデバイスの仕様を策定して、定着させて行こうって考えなんだろう。


ブラックピット

ブラックピット: Tiger Rapidsでしたっけ? それにWindows Liteが搭載されるとして、果たしてスマホに勝てるかどうか。ここは思い切って「Windows」じゃない名前のOSにすればいいんじゃないですかね。


上司X

上司X: Windows Liteは仮称らしいから、もしかしたら全然違う名前になるかもな。可能性はゼロじゃない。どうした浮かない顔して。


ブラックピット

ブラックピット: 軽量版というか亜流のWindowsは消える運命にあるかもと思うと、Windows Liteもすぐ消えちゃうかもしれませんね。


上司X

上司X: そんなに悲観的になるなよ。5月には正体が明らかになるっていうんだ。ここは胸を躍らせて待とうじゃないか。


川柳

ブラックピット(本名非公開)

ブラックピット

年齢:36歳(独身)
所属:某企業SE(入社6年目)

昔レーサーに憧れ、夢見ていたが断念した経歴を持つ(中学生の時にゲームセンターのレーシングゲームで全国1位を取り、なんとなく自分ならイケる気がしてしまった)。愛車は黒のスカイライン。憧れはGTR。車とF1観戦が趣味。笑いはもっぱらシュールなネタが好き。

上司X(本名なぜか非公開)

上司X

年齢:46歳
所属:某企業システム部長(かなりのITベテラン)

中学生のときに秋葉原のBit-INN(ビットイン)で見たTK-80に魅せられITの世界に入る。以来ITひと筋。もともと車が趣味だったが、ブラックピットの影響で、つい最近F1にはまる。愛車はGTR(でも中古らしい)。人懐っこく、面倒見が良い性格。


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