レノボ 大和研究所が本気でオンライン会議システムを開発すると、どうなるか(1/2 ページ)
大和研究所が10社もの企業からフィードバックを受けて開発したオンライン会議システム。なんでも音にこだわりがあるというが、その理由は?
レノボ・ジャパンが大和研究所を起点に独自のオンライン会議システムを開発した。10の企業からの直接フィードバックを受けながら検証を重ねた製品だ。独自の調査を基に「オンライン会議をしない理由」を追究し、その対策を施してあるという。
オンライン会議プラットフォームを選択できる
「オンライン会議をしない理由」は後述するとして、まずは製品そのものを見てみよう。
「ThinkSmart Hub 700」は、UC(ユニファイド・コミュニケーション)プラットフォームとして広く普及する「Zoom Video Communications」や「Skype for Business」などに対応したオンライン会議システムだ。
専用アプリケーションが必要というわけではないため、対応プラットフォームであれば、現在利用するものを継続して利用できる。
セットアップ操作は独自ソフトウェアで簡易化する。ビデオ会議システムなどにありがちな「セットアップに時間がかかって議論する時間がなくなる」といったトラブルを解消するねらいだ。
会議室の稼働率向上に寄与する機能も
ハドルルームのような小〜中規模の会議室で利用することを想定する。円すいのトップを切り落としたような山型のデザインは全方位から操作する際に都合が良い。「山頂」部にはメニューボタン他、クルクルと回してアナログ風の操作ができる「タッチリング」を搭載する。本体には「Dolby Audio Speaker System」に対応したスピーカーと4基のマイクを搭載し、音声品質にもこだわりを見せる。
会議室の利用容状況をモニタリングできるよう、人感センサーを内蔵しており、実際に会議室が稼働しているかを確認できるため、会議室の稼働率向上にも寄与する。
複数の接続モード
「コラボレーションモード」では、ThinkSmart Hub 700にクライアントデバイスを無線または有線接続して、その画面を大型ディスプレイに出力できる。
対応するクライアントOSはWindowsまたはAndroid。同時に共有できる画面は最大4面だ。
クライアントに専用アプリ「スマートオフィスクライアント」をインストールしておくと、該当の会議室でアプリをオンにするると、ThinkSmart Hub 700が発する超音波の信号を検知して接続、即時会議に参加できる。
「パススルーモード」では、1台のクライアントをUSBとHDMIでThinkSmart Hub 700に接続してその画面を大写しできる。この場合はアプリの起動は不要だ。
さて、ではこれらの機能が、なぜ「オンライン会議をしない理由」を解消するのだろうか。
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