O365やG Suiteのメールアーカイブもクラウドで――Aecserveがクラウドサービスを拡充
クラウドメールのアーカイブを安心して長期保存するには、メールシステムと別でメールアーカイブを持つ必要がある。監査や訴訟、インシデント対応に必須のシステムをシンプルに利用できるサービスが登場した。
Arcserveがクラウドサービスのラインアップを拡充する。「Aecserve Unified Data Protection(UDP)」の運用をクラウドに延伸する「Arcserve UDP Cloud Hybrid」と、直接クラウドにデータをバックアップする「Arcserve UDP Cloud Direct」に加え、メールアーカイブもクラウドで利用できるようになる。
新サービスの名称は「Arcserve UDP Cloud Archiving」。同社クラウドサービス「Arcserve Business Continuity Cloud」の1つとして2019年12月25日にサービスを開始する。サービスを提供するデータセンターはArcserve独自のもの。同サービスは送受信されたメールを全て収集し、暗号化してArcserve Cloud上に指定期間保管するもの。監査証跡や法的リスク回避に役立つ。
「Microsoft office 365」や「G Suite」のクラウドメールシステムであれば「クラウドtoクラウド」(C2C)でオンプレミスを介さずにメールを長期保管できる。料金体系は他の「Arcserve Business Continuity Cloud」サービスと同様に、メールボックス数やアカウント数に関わらず保管するメールの総容量に対してTB(テラバイト)単位の年間サブスクリプション型だ。価格は1TBで年間52万5000円(税別)から。Arcserve Cloudのサービスを利用するため、環境構築や運用にかかわる負担を大幅に削減できるとしている。
Arcserve UDP Cloud Archivingは高速な検索エンジンを搭載し、短時間で必要なメールを探し出せる点が特徴。キーワード検索だけでなく、送受信者、件名、添付ファイル名などの条件検索にも対応する。検索結果をタグやメモを加えて保存できる。
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