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コラム

麻薬王の兄が作った最新のITデバイスとは?:543rd Lap

「麻薬王パブロ・エスコバル」をご存じだろうか。コロンビア最大の麻薬密売組織「メデジン・カルテル」を創設して、1987〜1993年には大富豪の1人として米『フォーブス』にも掲載された男だ。

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 麻薬王パブロ・エスコバルは、1993年にコロンビア当局との銃撃戦の末に44歳で亡くなった。その数奇な生涯が映画やドラマになるほど世間にインパクトを与えた人物だ。「これってITと関係なくない?」と思うかもしれない。

 実は麻薬王の兄が、ある最新ITデバイスを開発したことで大きな話題となっている。その仕様が最新かつものすごい性能を誇るというのだからこりゃ大変というわけ。一体どんなモノを開発したのか?

 かつてロベルト・エスコバル氏は、メデジン・カルテルの会計担当者だった。組織壊滅後に10年ほど服役し、刑期が明けてからは麻薬王の自宅を案内するツアーを始めた。その後、ロベルトはEscobarという会社を立ち上げた。前述のツアー会社を含めてさまざまな会社の持ち株会社らしいのだが、実態は不明という謎の企業だ。

 今、話題になっているのはEscobarが開発した折りたたみ液晶を採用したAndroidスマートフォン、その名も「Escobar Fold 1」だ。7.8インチの液晶ディスプレイの中央付近でふんわりと折りたためる。デュアルSIM対応のSIMロックフリースマホで、日本でも使える。

 プロセッサーにはSnapdragon 8150を採用し、128GBのメモリを搭載。16メガピクセルのアウトカメラと18メガピクセルのインカメラ、指紋センサーやジャイロセンサーなどを一通りそろえるスマホを349ドル(約3万8000円)で発売したのだ。「Galaxy Fold」が24万円ということを考えると、とんでもない安さだと言えるだろう。

 しかも液晶画面には同社が特許を持つ特殊なプラスティックを採用して堅牢さを誇っている。オロフ・グスタフソンCEOは、CNNの取材に対して「壊そうと思うなら燃やすしかないね」と答えるほどだ。胸ポケットにいれていたら、銃撃にも耐えられるかもしれない。

 ロベルトは「このスマホを世界中で売りまくってAppleを打ち負かす」と気勢を上げている。かつて麻薬で裏の世界を席巻したエスコバルファミリーが、今度はスマホで表の世界を席巻するのだろうか。


上司X

上司X: 「麻薬王」の関係者がスゴい折りたたみスマホを開発したという話だよ。


ブラックピット

ブラックピット: 省略し過ぎですよ。かつての麻薬王、パブロ・エスコバル氏のお兄さん、ロベルト・エスコバル氏が激安かつ強靱な「Escobar Fold 1」を開発したという話ですね。


上司X

上司X: そういうことだけど間違ってはいないよね。


ブラックピット

ブラックピット: はい。間違ってはいないです。


上司X

上司X: サムスンが24万円の折りたたみスマホを売っているのに対して3万円台後半だぜ?


ブラックピット

ブラックピット: アレは液晶の真ん中で「バキッ」と折りたためますよ。麻薬王スマホはふんわり曲がるというか……。


上司X

上司X: さらっとすごいことを言うなよ。一時期は世界に出回るコカインの80%以上に関わっていたといわれる麻薬王の関係者だけど、今は関係ないわけだし。


ブラックピット

ブラックピット: ちゃんと折りたためないと胸ポケットに入りませんからね。いくら強靱な液晶でも持ち運びにくかったら世界制覇なんてできませんよ。


上司X

上司X: 何という暴言。おや、キミは組織の敵対者になったようだぞ?


川柳

ブラックピット(本名非公開)

ブラックピット

年齢:36歳(独身)
所属:某企業SE(入社6年目)

昔レーサーに憧れ、夢見ていたが断念した経歴を持つ(中学生の時にゲームセンターのレーシングゲームで全国1位を取り、なんとなく自分ならイケる気がしてしまった)。愛車は黒のスカイライン。憧れはGTR。車とF1観戦が趣味。笑いはもっぱらシュールなネタが好き。

上司X(本名なぜか非公開)

上司X

年齢:46歳
所属:某企業システム部長(かなりのITベテラン)

中学生のときに秋葉原のBit-INN(ビットイン)で見たTK-80に魅せられITの世界に入る。以来ITひと筋。もともと車が趣味だったが、ブラックピットの影響で、つい最近F1にはまる。愛車はGTR(でも中古らしい)。人懐っこく、面倒見が良い性格。


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