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ニューノーマル&DX時代におけるRPA

2021年9月13日、RPA BANK はキーマンズネットに移管いたしました。
移管に関する FAQ やお問い合わせは RPA BANKをご利用いただいていた方へのお知らせ をご覧ください。

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RPA BANK

コロナの破壊力により、各企業はニューノーマルの時代を生き抜くことを余儀なくされています。コロナ禍においては、RPAを代表とするデジタル変革(DX)の進捗状況により企業間で大きな差が生まれつつあります。このような時代に対応するためのFPTの考え方や取り組みを、数多くの経験と実績を踏まえてご紹介いただきました。

■記事内目次

  • 登壇者
  • アジェンダ
  • RPAのマクロトレンドと直面する課題
  • RPAに関するFPTの取り組み
  • withコロナ:RPAをサービスとして使いこなす取り組みの提言
  • まとめ

登壇者


FPTコンサルティングジャパン株式会社 コンサルティングサービス部 マネージャー 坪山 徳保 氏

アジェンダ

本日は「ニューノーマル&DX時代におけるRPA」と題しまして、弊社のDX(デジタルトランスフォーメーション)およびRPAに関する取り組みについてお話ししたいと思います。

まずアジェンダです。4つ目はまとめなので、最初の3つが主要なトピックになります。

1つ目は「RPAのマクロトレンドと直面する課題」、2つ目は「RPAに関する弊社の取り組み」についてお話ししたいと思います。そして3番目に「withコロナ:RPAをサービスとして使いこなす取り組みの提言」についてお話しします。

RPAのマクロトレンドと直面する課題

最初の「RPAのマクロトレンドと直面する課題」についてです。まず、現在RPAがどのような状況にあるかですが、ガートナー様によりますと、RPAは熱狂が覚めて期待が一気に幻滅に変わる、幻滅期に入っているのではないかと言われております。

左側の図は、ガートナー様が出しているハイプサイクルというものです。RPAは、幻滅期の下り坂の、かなり下の方にきている状態です。熱狂については弊社の仮説となりますが、プロフェッショナル用のツールやサービスが一般の人々の手が届く価格になり、そしてその利便性が高いほど、熱狂と共に受け入れられていくのではないかと想定しております。

右側に例を挙げています。1つ目は、フォードが大量生産をする前の時代の自動車です。これは高価なものであったため、お金持ちの道楽的な道具でした。その後フォードが大量生産し一般大衆の手の届くものになった時、熱狂と共に受け入れられました。

2番目は、50〜60年程前に作られていた、家の中に設置する真空管のオーディオ機器です。こちらもお金持ちが道楽的に楽しむものでしたが、その後トランジスタラジオやソニーのウォークマンが登場し、主に若者に熱狂的に受け入れられました。

3つ目は、バブルの頃の肩掛け型携帯電話です。当時はかなり先進的なビジネスマンだけが使うツールでしたが、みなさまがご存知の通り、携帯は全ての人、一般大衆に、ある意味熱狂とともに受け入れられている状態です。

4番目は、電子メールです。これもバブルの頃になりますが、大学や一部企業で利用されているだけのプロフェッショナルなツールでした。しかしWindows95やインターネットが普及した後、現在では一般大衆が使えるツール、しかも無料で使えるツールになりました。

そして最後がRPAです。RPAという言葉ではありませんでしたが、昔からあったツールでした。ソフトウェアテストを自動化するツールとしてリリースされていました。

このツールは100万とか200万とかするツールで、まさにプロフェッショナル用のツールでした。しかし、現在では同じ機能を提供するツールがRPAとして、数万円程度、場合によっては無料で使えたりするわけです。RPAも熱狂と共に受け入れられたと私たちは想定しております。

次に幻滅についてです。幻滅する理由はいろいろあるとは思いますが、大きな理由としては主にRPAの導入が失敗した場合に幻滅するのではないかと私たちは想定しております。ここに6個ほど失敗事例を掲載しております。

1つ目は、RPAが群雄割拠となり各社がツールを提供しているため、ユーザーとしてはどのツールを使ったら良いのか分からないことです。ユーザー側はどのツールが自分たちの業務に最適なのか分からない状態になってしまっているため、あまり適してないツールを選んでしまった場合にはRPAロボットの導入に失敗してしまい、幻滅してしまいます。

2つ目は、PoCで各部門が効率化を達成したものの、部門横断や全社展開をしようと考えた際に、途端に失敗するケースです。PoCというのは、非常に成功する確率が高いです。なぜなら、PoCをやりたいという業務部門は積極的にRPAを導入したいと考えているからです。

しかし、積極的に導入したい部門だけでなく、RPAに懐疑的な部門、あるいはRPAによって自分たちの仕事が奪われてしまうと考えるような部門もあります。そのような部門の場合、RPAの導入には積極的にはならず、場合によっては抵抗勢力となり、導入を阻止するようなこともありえます。このような場合には失敗に向かっていきます。

3番目は、RPAを動かすこと自体が目的となっているケースです。例えば、社長が「RPAは良いよ」と聞き、部長に指示を出した場合、部長は渋々とやるため、結局失敗に向かってしまいます。このケースは、導入することだけが目的になってしまっているので、その後のRPAを運用するという観点が不足し、結局使えないロボットたちが増えていくという状態に陥るために失敗し、幻滅するということです。

4番目は、思うようにロボットを作れない、継続的にロボットを改良することができない場合です。ロボット作成自体は簡単であり、場合によっては1日や、1時間で作れることもあります。しかし、本当は論理的に業務フローを理解して組み立てるスキル、つまりプログラミングのスキルが必要になってきます。このようなスキルがない場合には、ロボットを作ったはいいが、何らかのきっかけでロボットが動かなくなった場合には、もう修正ができないので、結局のところ使われないロボットが増えていき、導入が失敗するということになります。

5番目は、RPA導入をして成功し、作業工数が減った業務担当者が別業務にシフトするケースです。日本の企業ではこういったパターンが多いと思います。このような場合、コスト削減が達成できたように見えない状態になります。要するに、悪い言い方ですけれども、人減らしができないということになります。そのためコスト削減ができないように見えてしまいます。ただ、私としてはコスト削減だけを目的とする事で本当にいいのかなとは思います。

6番目、すぐに手をつけられる、自動化できる作業というのは、本当に効率化したい作業ではない場合があります。本当に効率化したい作業をロボット化していない場合には、結局のところ、ROIが取れないという状態になります。これも失敗のように見えてしまうため、幻滅に向かうということになります。

続きまして、マクロトレンド「RPAとコロナウイルス」です。幻滅の状態になっている企業もある一方で、withコロナの時代に、RPAを使いこなさないと業務が回らないという状態にも陥っております。特に、ペーパーレスと脱オフィスという観点において、RPAを積極的に導入しなければいけないケースが増えております。

ペーパーレスは、RPA+AI-OCRで、紙業務を削減していくことです。脱オフィスでいえば、オフィス作業の一部をRPAに任せて、人はリモートで作業をするということも企業によっては進んでおります。

スライドの右側はUiPath様がWebページで公開している情報で、アメリカのケースです。アメリカの連邦行政機関の職員が在宅勤務をしなければならなくなった際に、モニタリングツールの情報を会社に行かないと取得できないという問題が発生しました。しかし、在宅勤務のため情報は取れません。そのような場合、ソリューションを導入し、この場合はUiPathですが、UiPathを導入してモニタリングツールの情報をスクリーンショットでキャプチャし、Microsoft Teamsに登録するロボットを作成しました。この程度のロボットであればおそらく1日以下で作れるでしょうから、1日だけオフィスに行くのみで、それ以降はリモートワークができるということになります。

次の「RPAの浸透」は、RPAは実際のところどれくらい浸透しているのかということです。

MM総研様からいただいたデータによると、1,000社に対するアンケートで、全体の38%がすでにRPAを導入済みと回答しています。大手企業に限って言えば51%、約半数がもうすでに導入済みです。

この数字を見ますと、幻滅期というよりも、啓蒙期やツールの導入拡大期に移行しつつあるのではないかと私たちは想定しております。つまり、RPAというのはバズワードではなく、メールやExcelなどと同様に、使いこなしていかなければいけないツール、使いこなすべきツールだと考えることができます。

続きまして、デジタル活用企業についてです。

こちらもMM総研様からいただいたデータですが、RPA導入企業はデジタル活用企業へと変貌を遂げているという数字が出ております。左の、RPA導入済みの企業の77%がAIの導入も進んでいて、48%はCDO(チーフデジタルオフィサー)の設置も進んでおり、43%はDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいるという数字が出ております。

それに対し、RPAを検討中や未導入の企業ですと、ほぼ全ての項目で10%前後以下となっております。この数字から弊社は、RPAをきっかけとして、デジタルを使いこなす意識が組織に浸透してきているのではないかという仮説を立てました。つまり、RPAがデジタルを導入するためのきっかけのツール・入門のツールになっているのではないかと、私たちは想定しております。

RPAに関するFPTの取り組み

続いて、「RPAに関する弊社の取り組みに」ついてお話ししたいと思います。

まず、FPTについてご紹介したいと思います。設立は1999年で、比較的若い会社です。売り上げは4億6,300万USDなので日本円にして440億円ほどになります。

社員数は16,000名以上。本社はベトナムです。開発センターは21カ所、ベトナム以外にもアジア、ヨーロッパ、アメリカに存在します。これらの開発センターをベースに、海外展開は25の国と地域に及びます。

お客様は、フォーチュン500の大企業83社を含む700社以上に上ります。顧客満足度としては高い数字を出していると私たちは認識しております。

続きまして、弊社のサービスです。大きくは3つあります。

まず「デジタルコンサルティングサービス」、そして2番目は「デジタルテクノロジーサービス」です。デジタルテクノロジーとして、ブロックチェーン、AI、RPA、AR/VR、IoT、データ分析/ビッグデータなどの主要な最新の技術は網羅していると思っております。

最後は「アウトソーシングサービス」です。これに関しては、アプリケーションサービス、ビジネスアプリケーション、SAPなどのERPですね、それからマネージドサービス、レガシーなツールのマイグレーション、後は一番下のBPOなどです。これも他社様が提供しているようなサービスを大体は網羅してると思っております。

RPAに関してですが、現在40社以上にRPAサービスを提供中です。そして500名以上のRPAのエンジニアがおります。そして、自社のRPAツールも含むさまざまなRPAツールの利用経験があります。

これに関しては右側にグラフがありますが、「akaBot」、これが弊社のRPAツールです。「akaBot」に関しては、日本に40名、ベトナムに190名の技術者がおります。UiPathに関しては日本に60名、ベトナムに340名の技術者がおります。その他、BizRobo!、Automation Anywhere、WinActor、Blue Prismなどの主要なツールも技術をご提供しております。

大規模なRPAの案件も対応した経験があります。また、RPAエンジニアの大多数は、ツールベンダーが提供されている認定資格を保有しております。弊社はRPAをツールとしてではなく、サービスとして提供しています。

つまりRPA as a Serviceという形でご提供しております。スライドの図は、ツールなどの導入時のプロセスを時系列で並べたものです。最初に技術支援を行います。次にアセスメント、例えば業務ヒアリングや分析でRPAがどのような業務に適用できるかや、RPA適用範囲設定、最適なツールのご提案などを行います。

私たちは「akaBot」というツールをご提供していますが、お客様の業務によっては違うツールのご提案もすることがあり得ます。アセスメントの後、PoCで実際にツールを使ってロボットがどこまで作れるか等の検証を行います。

その後、PoCが成功すれば、本格導入に入っていきます。ここでは複数部門でのロボットの作成等を行っていきます。本格導入が成功したら、あとは運用・保守をやっていくことになりますが、これに対しても弊社はサービスをご提供しております。

このRPA as a Serviceという考え方は一般的ではありますが、弊社はこのウェビナーの開催者であるRPA BANK様のサイトにインタビュー記事を載せておりますので、ご興味があればご覧ください。

続きまして、弊社の実績です。

対応業務としては、バックオフィス業務が大半を占めております。対応業種としては、製造、IT系が多くなっています。対応ツールとしては、先ほども技術者の数で出ておりますが、UiPathや「akaBot」などの対応が多くなっております。

UiPathの方が昔からあるツールなので割合は多くなっておりますが、「akaBot」も徐々に割合は増えております。対応ロボット数は10%前後未満が多い状態ではありますが、80体以上や、150体以上の案件対応もしております。

もう少し実績を細かく見ますと、生産管理のエリア、15番になります。販売などの業務、そして下にいきますと、ポータルとクラウドサービスとの連携、5番と8番ですね、基幹とクラウドサービスとの連携、2番と7番などに対応しております。

そして、決算処理のためのロボットなど、11番と14番なども作成しております。

続きましてRPAが有効な領域です。

これは他社様でも出しているような情報のため、簡単にお話ししますと、まず、ビジネスとITの成熟度によって適している領域があると思っております。

ビジネスとITの成熟度が低いところも駄目ですし、高くても駄目だと私達は認識しております。つまり、中加減なところがRPAに適しているということで、真ん中のDENSITY、密度となりますが、これも直感的に分かりやすいと思います。例えば、毎日やらなければいけないような業務と、1カ月に1回やるような業務ならば、当然毎日やるような業務に対してRPAは有効なはずです。

COMPLEXITYに関して。複雑度です。直感的に分かるとは思いますが、COMPLEXITYつまり複雑度が低い方がRPAに向いてるということは分かりやすいと思います。

続きまして、RPAが有効な業務について。

他社様が提供した情報と同じようなものであるため簡単に説明しますと、Data Collection(データ収集)、Data Extraction(データ抽出)、あるいは24/7 Monitoring、要するに365日24時間対応というところがRPAに適している業務だと思います。

365日24時間が適している事は当然で、人間が働く場合は9時から17時までですが、RPAであれば、深夜だろうが土日だろうが働けるので、そのような業務に適していると言えます。その他、データのシンクロナイゼーション、同期等に向いております。また、右下のGenerate Reporting(レポート作成)などにもRPAは向いていると私たちは認識しております。

向いている業務がある一方で、当然向いていない業務もあります。

例えば一番左上のStrategy(戦略策定)、真ん中のCreativity(創造性)、右下のAnalysis(分析作業)。これらは当然人間の方が得意であり、人間にしかできない業務だと言えます。

このように、弊社はさまざまな事例を通して経験を積んできました。RPAの主要なKSF、キーサクセスファクターも、このようなものがあるのではないかとある程度特定しております。まずは目的、ゴールを正しく設定しなければいけません。

部門ごとに、局所的に入れるのではなく、トップダウンアプローチでやらなければいけません。目的に合ったツールを選定しなければいけません。お客様を含めて、ITの知識を向上させないといけません。そして効果を最大化するために、BPRや定型化などの業務を整理することも必要になるであろうと認識しております。

しかしこのように分かってはいるものの、いろいろな課題に直面します。全社レベルでやらなければいけないと認識をしておりますが、やはりお客様の都合などにより、部門レベルで留まってしまうということも多々あります。

このように、弊社としてはRPAプロジェクトとして導入していくと、RPAプロジェクトとしての建付けの中で、効果を創出していくのは難しいと想定しております。そして、コロナの状況においては、悠長にやってはいられないため、効果創出必須の中でアプローチを変えていく必要があるのではないかと認識しております。

withコロナ:RPAをサービスとして使いこなす取り組みの提言

最終章として、「withコロナ:RPAをサービスとして使いこなす取り組みの提言」についてお話ししたいと思います。

このグラフは、弊社がお客様に対して、アンケートをして得た結果をまとめたものです。弊社独自の調査結果です。

この結果に関しては、新聞やテレビで報道されている内容と近いものだと思いますので、みなさまも比較的分かりやすいかとは思います。お客様のアンケートインタビュー結果としては、主に4つの課題が出ていると思います。

1つ目は新しいワークスタイルを確立していかないといけないということです。収益がどんどん減少していってしまうということです。この収益の減少と連動してるとは思いますが、ビジネスそのものの存続が危ういと。そしてサプライチェーンが既にいろいろと混乱している状態になっているということです。

withコロナ時代においては、アプローチの仕方として、まずセルフファンディング型の活動で原資を創出しなければいけない。これはオレンジ色のコスト最適化という部分です。

つまり、現状のITなどを、とにかく何らかの手段でコストを下げていき、そして、その下げていった原資によってデジタル変革とBCP、ニューノーマル対応を、同時に進めていかないといけない状況であると認識しております。

そのために、withコロナのためではありませんが、弊社としてはデジタル改善というフレームワークをご提供しています。このデジタル改善の起点となるのは、左上のビジネス戦略です。ベトナム企業ですと、場合によっては3〜5年のビジネス戦略を明確に立てていない場合もありますが、日本の企業であれば、中期経営戦略として、3〜5年のビジネス戦略を立てていると思います。

そのため、私達のデジタル改善は、まずはお客様の中期経営計画、中期経営戦略からスタートします。この戦略をもとに、お客様と一緒にデジタル戦略を立てていきます。そしてまたこのビジネス戦略をもとに、左下の、重要な運用タスクをお客様と一緒に定めていきます。

この重要タスクとデジタル戦略をベースに、右下のデジタルイニシアチブ、施策です。施策を立てていきます。この施策は、1年、3年とやるようなものではなく、3カ月程度の短いサイクルでアジャイル的にやっていく施策です。

3カ月ぐらいの単位でくるくるとPDCAを回しながら施策を行い、確実に果実を取っていくというフレームワークになっております。少し概念的なお話で分かりにくいと思いますので、RPAを適用した場合を図に示しております。

通常のRPAのプロジェクトですと、例えば下から2番目のAI-OCRで、イメージからテキストを抽出し、この作業をRPAによって自動で実行するというプロジェクトになると思います。

ただ、AI-OCRで、イメージからテキストをなぜ抽出しなければいけないのかということを突き詰めますと、お客様の本当のお困り事を解決しなければいけないからというように、つまりペインポイントにたどり着くと思います。

紙業務が多く残り、バックオフィス社員のリモートワークが進まないというペインポイントが出てきて、このペインポイントをさらに深掘りしますと、A-IOCRでイメージからテキストを抽出しただけでは、紙業務は結局まだ残ってしまいます。例えば判子の文化が残っていると、紙でやらなくてはいけないので、結局、このペインポイントは解消しないという状況になります。

そのため、ペインポイントを解消するための新たなイニシアチブ、施策、つまり判子の排除という課題が出てきます。

このように、上から下からいろいろな施策などを抽出していけるのが、デジタル改善であると私たちは認識しております。

ペインポイントが初めから分かっている場合はいいのですが、ペインポイントが分からないという場合も多々あるとは思います。その場合には、さらに課題や戦略までさかのぼって考えなくてはならないと私達は思っております。

先ほどの紙業務が多く残り、バックオフィス社員のリモートワークが進まないという例の場合、課題はさらにもっとハイレベルなものになります。例えば、withコロナの働き方に変革するという課題が出てきます。

このwithコロナの働き方に変革するという課題を解消するには、紙業務が多く残っている事を解消するだけでは駄目で、ペインポイントの2番目である3密を避ける施策を、今はかなり人依存になってるところが多いのですが、何らかのデジタル化によって解消しなければならないかもしれません。

それに、withコロナの働き方になるためには、リモート環境で働けるようになるならなければいけません。そうしますと、次はマネジメントの課題が出てきます。リモート環境では、チームメンバーの管理が難しいというペインポイントが出てくるはずです。

このペインポイント、例えばデジタルの何らかのツールで解消していくということも必要になってくる可能性が高いと思います。

課題もさらに先の戦略まで戻らなければいけないパターンもあるとは思いますが、その時には、分析の手法として、弊社が提供を提供している「Strategic Blueprint」や「IT Blueprint」などを活用しながら、戦略まで戻って分析し、そしてまた課題に落とします。

これもまた戦略課題、ペインポイント、そしてイニシアチブ施策など、いったりきたりしながらPDCAを回すという事がデジタル改善によってできると思っております。デジタル改善、DXの実現をサポートするツールを弊社では御用意しております。

スライドは、「akaSuites」というツール群の名前になっております。ツール群なので、ここに書いてあるのは4つだけで、もっとありますが、今回はこの4つだけを記載しております。

1つ目が「akaminds」。FTP、弊社独自のデジタルプラットフォームです。主にIoTのためのプラットフォームとなっております。そして「akaBot」、これはRPAのツールです。「akaChain」。これは弊社のブロックチェーンプラットフォームになります。「akaMES」。これは製造業のための管理ツールです。これらのツールをご提供しています。その他もいろいろあります。

少し時間があるので、スライドをご紹介しますと、前の方のスライドで、ペーパーレスの動きという話をしましたが、弊社としてもペーパーレスのソリューションをご提供しております。

AI‐OCR+RPAとして、紙のデータの電子化、判断のAI化、定型作業、入力業務などの自動化をDX技術を使って行っております。紙のデータの電子化、判断のAI化、定型作業を先ほどご紹介した「akaminds」や「akaBot」を利用して自動化しています。

あくまでも参考までですが、通信会社様で、かなりの効果を出しており、平均処理時間が3分だったものは1分、3分の1になっています。3分から1分というと少ないように見えますが、月に約1万件ほどあるので、2分×1万件の削減ができています。

まとめ

まとめになります。弊社としてはRPAは以下の3つだと認識しております。

1番目は、最初の方にお話ししたメールやエクセルなどと同様の使いこなすべきツールとなりつつあるのではないか。2番目は、withコロナの時代において、ペーパーレスや脱オフィスを実現しなければならない中で、人の代わりに作業をして役立つことが期待されているツールではないか。3番目は、DXを浸透・展開するDXの入門ツールとして位置付けることができるのではないかと私たちは認識しております。

そして、RPAを導入していくためには、3つのポイントがあると思っております。withコロナの、リモートワークを余儀なくされる環境で、どのようなことをすれば、どのような業務に適用すれば役立つのかを見定めないといけないと思っております。

そして、特定部門に導入するのではなく、トップダウン、クロスファンクショナルに導入を進めていき、会社として、企業として効果を刈り取っていく、果実を得ることが必要になると思っております。そして、ROIやコスト削減がかなり謳われておりますが、それだけを目的とするのではなく、ペインポイント、場合によっては、戦略や課題などにまで戻って、考慮しながら導入を進めていかなければいけないと思っております。

最後に、今までお話したRPAや「akaSuites」、デジタル改善などにご興味がございましたら、こちらまでご連絡ください。メールアドレスは以下になっております。

ご清聴いただきありがとうございました。

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