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日本では身の安全よりもビジネス優先、コンカーが出張に関する国際比較調査

コンカーは、出張に関する国際比較調査の結果を発表した。日本で出張が「楽しみ」と答えた割合は世界平均よりも低い一方で、身の安全よりも出張の目的を優先する傾向があった。

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 コンカーは2020年11月16日、出張に関する国際比較調査の結果を発表した。調査対象は、23の国と地域で「年に3回以上出張に行く」と回答した4850人。同社は各国のデータを比較することで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がまん延する中(withコロナ時代)の出張への考え方が明らかになるとしている。

次の出張は「心配だがやるしかない」日本人と「楽しみだが身の安全は守りたい」世界

 調査結果によれば、出張におけるニューノーマル(新常態)についての質問で最も回答率が高かったものは「マスクの着用」で、全世界で54%が挙げた。次いで、「公共の場所での消毒用アルコール」が52%、「ソーシャルディスタンス」が47%だった。コロナ禍における新しい習慣が、そのまま出張でのニューノーマルとして定着すると考えている人が多いようだ。

 「次に出張に行くとしたらどのような感情になるか」との問いには、世界では「心配だ」と回答した割合が最も高く39%を占めたものの、「楽しみだ」との回答も32%に上った。海外ではポジティブな反応も多かったのに対して、日本では「心配だ」(41%)や「不安を感じる」(38%)との回答が多数を占め、「楽しみだ」と回答した割合は17%にとどまった。

 出張が再開したときに最も不安に感じることを聞くと、日本では「自分が体調不良になること」と回答した割合が最も高く、60%に上った。次いで、「家族にうつしてしまうこと」が56%、「周囲の人が感染しているかどうか分からないこと」が47%だった。

 一方、出張に行くときに最も重要だと思うことについては、世界では「自分の身の安全と健康」と回答した割合が最も高く、38%だった。一方で日本は「出張の目的が果たされること」(32%)が最も高く、「自分の身の安全と健康」は28%だった。コンカーは「新型コロナウイルス感染症の流行下でも『出張の目的が果たされること』が『自分の身の安全と健康』と並んで大事だと考える日本人の生真面目さが伺える」としている。

 最後に、「出張がなくなったことで、企業にネガティブなインパクトがあると思うか」と質問したところ、「あると思う」と回答した割合が世界では92%に上った。この結果を受けて同社は「テレワークが浸透しても『出張』が果たす役割は重要だ」と分析している。

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