Microsoft Teamsでマネジメントから教育、ナレッジ共有まで MSの新サービス「Microsoft Viva」とは
Microsoftは、テレワークでの就労環境下でも従業員同士がつながり、支え合い、仕事に注力できる状況を作るにはデジタルツールの活用が需要だとし、新サービスを発表した。
Microsoftは2021年2月5日、同社が従業員体験プラットフォームと呼ぶ「Microsoft Viva」を発表した。従業員やチームがどこにいても最善の結果を出せるよう支援するサービスだとしており、「Microsoft Teams」や「Microsoft 365」のアプリから利用できる。
コロナ禍によりテレワークを中心とした働き方が浸透する中で、お互いが離れた場所にいても組織のつながりを維持し、生産性や従業員満足度を向上させることが重要だとし、新サービスの発表に至ったという。
Vivaには、「Viva Connections」「Viva Insights」「Viva Learning」「Viva Topics」という4つのツールが含まれる。それぞれで何ができるのか。一つ一つ見ていく。
4つのツールで、テレワークでも生産性、従業員満足度の向上を
Viva Connectionsは、従業員コミュニケーションのためのポータルサイトだ。Microsoft Teamsから利用可能で、社内ニュースや福利厚生などの情報を閲覧でき、またMicrosoft 365に含まれる企業向けSNS「Yammer」との統合によって、従業員が集うコミュニティーへの参加も可能だ。
Viva Insightsは、従業員、マネジャー、経営者層向けの分析、可視化ツールだ。Microsoft Teamsからアクセス可能で、従業員は適度な休憩や仕事への集中時間、学習時間を確保できているかなどをグラフで確認できる。
マネジャー向けには、チーム管理のための分析機能が提供され、チームの“燃え尽き”リスクを表示したり、メンバーのカレンダーに空き時間を設けて最優先の仕事のみに集中させたりといったことができる。経営者層向けには、従業員の労働パターンと動向、課題と変化への対応を示す。
他のデータソースと組み合わせることもできる。例えば、「LinkedIn」のGlintから取り込んだ従業員のフィードバックを、Viva Insightsのデータと組み合わせてダッシュボードに表示させることも可能だ。LinkedInの他に、「Zoom」や「Slack」「Workday」「SAP SuccessFactors」といったサービスのデータを取り込むこともできる。
Viva Learningは、研修や人材育成のためのツールだ。社内の研修コンテンツを簡単に共有できる。AI(人工知能)を用いた、従業員への研修コンテンツのレコメンド機能も備える。マネジャーは研修コースを従業員に割り当て、履修状態を管理できる。企業が独自に作成したコンテンツだけでなく、「LinkedInラーニング」や「Microsoft Learn」「Skillsoft」「Coursera」「Pluralsight」「edX」といった外部の研修コンテンツもViva Learningに集約できる。
Viva Topicsは、組織内の「Wikipedia」のようなものだ。テレワークでの勤務だと、オフィスにいる時のように従業員同士が知見や知識を共有し合うといったことは難しいが、Viva Topicsはこれを解消するものだ。AIが社内の知見や専門知識を自動的に整理し、「プロジェクト」「製品」「プロセス」「顧客」といったカテゴリーに自動的に分類、集約する。
Viva Topicsは、「Microsoft SharePoint」やMicrosoft Teamsの会話、文書からトピックを表示し、トピックをクリックすると、関連する文書や会話、ビデオなどを表示する。
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