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これまで人間が行っていた単純な定型業務を、自動化する「RPA」が注目されている。生産性を向上させ、働き方改革を実現するとも言われるRPAとは、具体的にどのような働きをするものなのか。RPAの基本的な知識とともに、導入のメリットや実際の導入事例などを紹介していこう。
■記事内目次
- 働き方改革を実現するRPA
- RPAと人の共存
- RPAとアウトソーシングとの違い
- AIと比較したRPAのテクノロジー
- RPAのクラスとは
- RPAが得意なこと・不得意なこと
- RPAの種類
- 導入形態別(サーバー型/デスクトップ型)
- シナリオ作成方法別(テンプレート型/開発型)
- 提供形態別(オンプレミス型/クラウド(SaaS)型)
- RPAのおもな導入事例
- 事例1:1件あたり数分かかっていた作業を20秒で処理
- 事例2:20種の業務に対して年間8,000時間分の作業を削減
- 事例3:ECサイトの受注処理業務を自動化
- 事例4:手作業では限界だったダウンロード作業を動化
- RPA導入の効果とメリット
- RPAの導入プロセス
- RPA導入の成功と定着のコツ
- 代表的なRPAツール3選+α
- 国内シェアNo.1の純国産RPA「WinActor」
- 国内TOPクラスの実績を持つRPA「BizRobo!」
- 高い技術力で業界をリードするRPA「Uipath」
- グローバルシェアNo.1のRPA「Blue Prism」
- 米国RPA市場シェアNo.1のRPA「Automation Anywhere」
- その他のRPAツール
- RPAの導入には現場の理解が必要
働き方改革を実現するRPA
そもそもRPAとは、Robotic Process Automation(ロボティックプロセスオートメーション)の略語で、これまで人が手作業で行ってきた単純な定型業務をロボットに代行させるソリューションを指す。RPAで稼働するロボットのことを「ソフトウェアロボット」や「デジタルレイバー(Digital Labor)」「仮想知的労働者」などと呼ぶこともある。
ロボットと言うと人の形をした姿をイメージするかもしれないが、RPAにおけるロボットは実体があるものではない。「コンピューターのプログラムによってデジタルデータを自動処理するソフトウェア」と考えると理解しやすいだろう。
RPAのロボットは何かが事前に設定されているものではなく、自動化させたい定型業務ごとにユーザーがロボットを作成する必要がある。人が行っている単純な定型業務の負担を大幅に削減できるツールとして期待される。
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RPAと人間の共存
人間が行っていた定型業務をRPAで自動化すると聞いて「ロボットに仕事を奪われてしまう」と考える人がいるかもしれない。しかし、RPAで業務を自動化することは人間を疎外するということではない。業務を自動化することで、それまで定型業務に携わっていた人材を本来は人間でないとできない高度な業務に従事させることができる。
RPAの導入によって人間の仕事が奪われるのではなく、人間ならではのクリエイティブな仕事にリソースを割けるようになり、仕事のクオリティをより高められることになるのだ。
RPAとアウトソーシングとの違い
労働力不足を補うという観点からRPAを導入するのであれば、「アウトソーシング(外注)」という選択肢を検討できるかもしれない。定型業務をアウトソーシングしたとしても、外注スタッフが仕事にあたっている以上、正確さが求められる業務では二重三重のチェックが必要になるだろう。人件費に相応する品質やサービスのレベルが得られないというケースも発生する。
RPAを導入すれば、品質は維持したまま大量の業務を処理することができ、さらに業務時間も大幅に削減できる。人間とは違ってRPAは24時間365日動かし続けることが可能なのでランニングコストを抑えることもできる。
AIと比較したRPAのテクノロジー
ロボットと聞くと、自律的に判断して動くことができるものを想像するかもしれない。だがRPAでいうロボットは、まだそのレベルには到達していないのが現状だ。現在のところRPAはルール化された自動処理の作業だけを正確に実行するツールでしかない。
それに対してAI(人工知能)は、蓄積された膨大なデータを参照しながら、自律的に処理すべき作業を判断することができる。つまり、ルールベース(処理手順をルールとして登録するもの)で自動化するのがRPAで、判断ベースで自動化するのがAIとも言える。
将来的にはRPAとAIが連携することによって、より高度で大量の業務の自動化や効率化ができるものと期待されている。
RPAのクラスとは
RPAは概念上、できる作業の難度や機能に応じて以下の3つのクラスに分けられている。
<クラス1>:RPA(Robotic Process Automation:ロボティックプロセスオートメーション)
- ルールエンジンや画像認識、座標取得、業務フロー管理などの機能を搭載する
- 人により定義された定型業務だけを自動化できる
- 定型業務を自動化するためには、特定のシナリオ(作業手順)をその都度、作成する必要がある
- シナリオで決められたこと以外はできないので、RPA導入時にリスクの洗い出し、分岐条件やスクへの対処方法の設定を行わなければならない
<クラス2>:EPA(Enhanced Process Automation:エンハンスドプロセスオートメーション)
- AI技術と組み合わせることで自然言語解析、画像解析、音声解析、機械学習などが実現する
- イレギュラーな業務でも柔軟かつ的確に対応し、RPAが不得意な非定型業務まで任せることができる
<クラス3>:CA(Cognitive Automation:コグニティブオートメーション)
- 集められた膨大な情報を基に、自主的な学習と成長を続けるAIのディープラーニング機能を搭載する
- 情報の整理や分析だけではなく事業の改善や意思決定まで、高度な業務を自律的に行えるようになる
- この段階になると人間とほぼ同じような水準の意思決定を再現できるようになるという
現状、ほとんどのRPAで自動化できるのは定型業務だけの「クラス1」だ。今後RPAはAIと連携するマシンラーニング(機械学習)機能やディープラーニング(深層学習)機能が搭載されると予想され、一部ではすでに実装されている。そうなれば「クラス2」や「クラス3」のような判断や検討を含んだ非定型業務まで自動化できるようになるだろう。
RPAが得意なこと・不得意なこと
RPAは、人間が操作するキーボードやマウスの動きをシミュレートする技術から発展してきた。そのためRPAが得意なのはPCを使った定型業務の代行だ。
経理や財務、人事、総務、調達部門など、バックオフィスの事務業務の代行はRPAが最も得意とするものだ。請求書や注文書の発行業務、経費精算業務など複数のアプリケーションを人手で起動し実行していた一連の流れをRPAは自動化することができる。
人間が判断して行わなければいけない非定型業務はRPAが不得意な分野となる。RPAの進化形態であるクラス2やクラス3が実現すれば、非定型業務も自動化できるようになるだろう。
RPAの種類
RPAは、導入する形態や導入後の使用方法などによって以下のように分類できる。自社の事業の特性やIT環境などと照らし合わせて、どのタイプを採用すべきかを検討したい。
導入形態別(サーバ型/デスクトップ型)
RPAは、ツールをインストールする場所により「サーバ型」と「デスクトップ型」に分けられる。
サーバ型は自社サーバにRPAプログラムをインストールし、PCからアクセスして使う。複数のPCで利用できるので大規模な導入に適し、修正や変更、管理を集中して行えるというメリットがある。
デスクトップ型は担当者それぞれのPCにRPAツールをインストールして利用する。部門ごとの業務自動化ニーズに対応しやすく、小規模な定型業務の導入に適している。RPAの業務実行中はキーボードやマウスが使えなくなるため、定型業務を自動化する専用PCを用意するのが一般的だ。
なお、狭義のRPAはサーバ型のみを指しており、デスクトップ型のRPAツールは「RDA」(Robotic Desktop Automation:ロボティックデスクトップオートメーション)とも呼ばれる。
サーバ型RPAツールの代表的な製品には「Automation Anywhere」「BizRobo! Basic」「Blue Prism」などがある。一方、デスクトップ型RPAツールとしては「RPA MinoRobo」「WinActor」などが挙げられる。
「Pega Robotic Automation」「UiPath」「WinDirector」のように、デスクトップ型とサーバ型をハイブリッドで使えるRPAツールも存在する。
シナリオ作成方法別(テンプレート型/開発型)
ロボットで定型業務を自動化するためにはシナリオ(作業手順)が必要になるが、その作成方法は2つに大別できる。
一つは「テンプレート型」で、RPAツールが用意するルールベースやマクロ(複数の命令をセットにして定義したもの)、スクリプト(簡易的なプログラム)を組み合わせる方法だ。複雑なプログラミングなしに自動化できることから人気が高く、RPAツールの大半を占める。
もう一つは、汎用的なプログラミング言語とAPIを利用して自動化を行う「開発型」だ。簡易なプログラミングを用いることで複雑な自動化処理にも対応でき、業務に合わせて柔軟なカスタマイズが可能なことが特徴だ。
大半のRPAツールはテンプレート型で、開発型は数少ない。「ROBOWARE」は開発型RPAツールの代表と言える。
提供形態別(オンプレミス型/クラウド(SaaS)型)
提供形態によってもRPAツールは2つに分けられる。大半のRPAツールは自社のサーバやPCにインストールして使う「オンプレミス型」となる。
一方、インターネット経由でサービスが提供される「クラウド(SaaS)型」というRPAツールも存在する。このタイプはまだ数は少ないが、2017年以降、続々と登場している。
クラウド(SaaS)型のRPAツールには、国内初となる「BizteX cobit」、既存のオンプレミス型RPAツールをクラウド化した「BizRobo! DX Cloud」「WinActor Manager on Cloud」などが存在する。
RPAのおもな導入事例
RPAは、すでに大手企業を中心として、さまざまな業種・業務で導入事例がある。具体的にどのように導入されているのか、代表的な事例を紹介しよう。
事例1:1件当たり数分かかっていた作業を20秒で処理
クライアント: 日本生命保険
狙い: 業務の自動化と人材リソースの再配分
日本生命は導入したロボットに「日生ロボ美」と名付けた。請求書データのシステムへの入力作業を担当する「社員」として採用し、入社式を経て、銀行窓販事業部門のある部署に配属された。人手頼みだった「小規模・多品種」業務の自動化を担当した。
<具体的な課題>
- 請求書データのシステム入力作業に時間がかかり、他の業務に時間が割けなかった
- 単純処理が続くために人手では集中力を欠き、ミスが発生する恐れがあった
<RPAの導入業務>
保険契約者から送付されてくる保険金の請求書に記載された約10桁の証券記号番号の入力を自動化した。職員は証券記号番号をスキャンするだけで「日生ロボ美」が必要な社内システムを横断し、データの収集から業務システムへの入力までを行えるようになった。
<RPA導入後の成果>
- 人手による単純ミスがなくなった
- 1件当たり数分かかっていた処理が、わずか20秒に短縮された
- 人間にしかできない柔軟な対応が必要な業務に十分な人員を再配分できるようになった
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事例2:20種の業務に対して年間8000時間分の作業を削減
クライアント: 三菱東京UFJ銀行(現、三菱UFJ銀行)
狙い: 膨大な手作業の効率化
大手都市銀行である三菱UFJ銀行は、煩雑な事務処理の作業が大量にあり、非効率な業務が発生していた。それらの業務に対してITシステムを導入するにはコストがかかりすぎるので、やむなく手作業を継続していた。
<具体的な課題>
- 銀行業務には多くの手作業が残っていた
- ITシステムを導入するにはコストがかかりすぎるので手作業を継続していた
<RPAの導入業務>
2015年11月に試験運用として20種の業務に対してRPAツールを導入し、効果検証をスタートした。
<RPA導入後の成果>
- 20種の業務で年間8000時間分(1人1日8時間労働で計算すると約1000日分)の事務処理作業の削減を実現した。
- 業務を効率化したことにより、事務処理の担当社員が他の重要な作業に時間を割けるようになった
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事例3:ECサイトの受注処理業務を自動化
クライアント: トリンプ・インターナショナル・ジャパン
狙い: 現状のシステム環境のままオペレーションを改善
トリンプ・インターナショナル・ジャパンは、ECサイト運営における受注処理業務をRPAで自動化した。現状のシステムを変更することなく、オペレーションの効率化に取り組んだ。
<具体的な課題>
- 顧客から要望される特定の受注処理業務にオペレーションが追い付かなくなっていた
- 発送遅れなどがCS満足度低下の要因になっていた
- 社内システムを新しく開発することは困難で、現状のシステム環境のままオペレーションを改善する必要があった
<RPAの導入業務>
ECサイトで行われる取り引きに対し、社内外のシステムをまたいで発送に至るまでの受発注業務を自動化した。
<RPA導入後の成果>
- 既存環境のまま受注処理を自動化することで、オペレーションを大幅に改善した
- 素早く受注処理をこなせるようになり出荷スピードが飛躍的に向上した
- 顧客の満足度が向上した
- 浮いた人材を他の活動に投入できるようになった
事例4:手作業では限界だったダウンロード作業を動化
クライアント: サッポロビール
狙い: POSデータのダウンロード作業の自動化
「サッポロ生ビール黒ラベル」や「ヱビスビール」をはじめ、発泡酒や新ジャンル飲料、缶酎ハイ、ワイン、焼酎、洋酒など商品ラインアップを広げるサッポロビールは、Webサイトで開示されているPOSデータを自動的にダウンロードするためにRPAを導入した。
<具体的な課題>
- 大手小売業グループのPOSデータを手作業でダウンロードしていたため時間がかかり、主力商品以外は週単位のデータ取得に留どめていた
- ダウンロードのような単調な作業を長時間続けることで作業漏れやデータ保存場所を間違うなどのミスが発生する可能性があった
<RPAの導入業務>
RPAツールを用いてPOSデータのダウンロード自動化を実現した。
<RPA導入後の成果>
- POSデータを自動的にダウンロードできるようになった
- 全商品のPOSデータを日次で取得できるようになった
- POSデータのダウンロードだけでなく、他の業務でも自動化を検討できるようになった
RPA導入の効果とメリット
導入事例からも分かるように、RPAによる最大の効果とメリットは業務効率化による生産性の向上だ。RPAを導入することで、これまで複数人で長時間をかけていた業務を1台のRPAに任せられるようになる。
RPAは作業の精度も高く、長時間労働による集中力の低下も発生しないので生産性を最大限に高められる。ヒューマンエラーによる機密情報や個人情報の外部流出も起こさないのでリスクマネジメントの観点からもRPAにはメリットがある。
RPAの導入プロセス
RPAを導入する前に自動化する対象業務を選定する必要がある。そのためには以下の3つが実行されていることが前提となる。
- 業務の棚卸
- 業務フローの明確化
- 各業務にかかっている件数と工数の可視化
上記の項目を実行した上で、自社に最適なRPAツールを選定し、導入を進めるべきだろう。その際に大切なのは「小さな規模でとりあえず始めてみること」だ。
RPAツールは比較的操作が容易なものが多く、テストやシミュレーションが現場レベルで行える。無料で利用できるものもあり、まずはどうすれば業務改善に役立つのか、現場レベルで積極的に探していくというスタンスが重要だ。
RPA導入の成功と定着のコツ
RPAはあくまでも手段であり目的ではない。「RPAを導入すれば業務が自動化でき、コストが削減できる」と安易に考えるのではなく、組織や部門ごとの戦略、そして企業全体の経営方針と結び付けることが重要だ。その上でゴールをどう設定して進めていくべきなのかを、RPA導入前に考えておかなければならない。
その際、他のシステムと連携する範囲や保守運用の仕方なども検討しておきたい。導入前の準備のいかんによって、RPA導入が成功するか否かが変わると考えるべきだろう。
代表的なRPAツール5選
定型業務の自動化、効率化を考える上でRPAの導入は必須の検討事項となった。現在、国内では15種類以上のRPAツールが展開されているが、特に人気の5つのツールを紹介したい。
純国産RPA「WinActor」
「WinActor(ウィンアクター)」は、NTTアドバンステクノロジが培った技術を基に開発され、2010年にリリースされた純国産RPAだ。完全日本語化されているのが特徴で、日本語でのサポート体制やマニュアルが充実し、国内企業では圧倒的な人気を誇っている。導入企業数2500社を超え、日本国内のシェアは高い。
国内トップクラスの実績を持つRPA「BizRobo!」
2013年設立のRPAテクノロジーズが手掛けているサーバ型RPAツールが「BizRobo!(ビズロボ)」だ。米Kofax(コファックス)が提供するRPA「Kofax Kapow 10」を発展させたツールで、RPA運用スキルを習得したさまざまなパートナーと連携する。それぞれの業界・業種に特化したノウハウやサービスが提供できるのが特徴だ。国内では1000社以上の企業に導入されている。
BizRobo!の機能をクラウドで提供するRPAツール「BizRobo! DX Cloud」も用意されている。
高い技術力で業界をリードするRPA「Uipath」
「UiPath(ユーアイパス)」は、2005年に設立したUiPathから生まれ、ワールドワイドで2500社以上の導入実績を持つ世界有数のデスクトップ型/サーバ型のハイブリッドRPAツールだ。数千ものビジネスオペレーションに対応したロボットのワークフローを、1つの開発ツールによって作成できるという特徴を持ち、完全日本語化を実現した。
スモールビジネスの団体や教育機関、非営利団体、個人の開発者などが無料で使えるサービスも提供し、導入のハードルが低いRPAツールと言える。
高いグローバルシェアを持つRPA「Blue Prism」
2001年に設立されRPAの元祖とでも言うべき存在の英Blue PrismからリリースされているRPAツールが「Blue Prism(ブループリズム)」だ。サーバ中央管理型でロボットを管理する大規模向けのRPAツールだ。厳しいセキュリティ対策機能で他社のRPAツールとの差別化を図り、金融機関や大手企業での導入実績が豊富にある。
米国RPA市場で高いシェアを持つRPA「Automation Anywhere」
「Automation Anywhere(オートメーション・エニウェア)」は、米Automation Anywhereが日本IBMとの協業で開発したRPAツールだ。企業の業務プロセスを管理し改善を目指すBPM(Business Process Management/ビジネスプロセス管理)とRPAを組み合わたという特徴を持つ。
高いセキュリティを確保するしくみを備え、米国におけるRPAツールとして高いシェアを持つ。バックオフィス系の業務に強みを持つツールだ。
その他のRPAツール
半自動化でロボットとの協働も可能なRPAツール「NICE(ナイス)」、BPM&CRM老舗ベンダーが開発したRPAツール「Pega(ペガ)」、完全無料のRPAツール「WorkFusion(ワークフュージョン)」など、それぞれ特徴を持つRPAツールがある。自動化したい業務や利用シーンに合わせ、最適なツールを選ぶようにしたい。
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RPAの導入には現場の理解が必要
RPAは業務を効率化し、労働生産性を高めるために有効なツールだ。しかし業務の棚卸や業務フローの明確化、各業務に関わる人数と工数の可視化といった事前検証を行わずに導入すると失敗する可能性がある。
現場の理解を十分に得られる前にRPAを導入しようとすると、従業員から反対運動が発生する場合があり、RPAが活用されない可能性もある。現場の要望に沿ったボトムアップ的な視点を取り入れながらRPAを導入することが大切だ。
現場レベルで導入後にある程度RPAの成果が見えてきたら、トップダウン的な視点で業務の見直しを再度行い、RPAを適応させていくような方法が求められるだろう。
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