ニュース
月桂冠にランサムウェア被害 受発注システムに障害、電話やFAXで対応も
2022年4月2日、日本酒メーカーの月桂冠は、同社が管理運用するサーバが第三者による不正アクセスを受け、受発注システムで障害が発生していることを確認した。
2022年4月2日、日本酒メーカーの月桂冠は、同社が管理運用するサーバが第三者による不正アクセスを受け、受発注システムで障害が発生していることを確認した。当該の不正アクセスが判明した後、4月3日には、ランサムウェアの感染拡大を防ぐためにサーバの停止、外部とのネットワークを遮断するなどの対応を取ったという。
ただ、2022年4月6日時点ではシステムは復旧しておらず、受発注業務はシステムを用いずに、電話やFAXで対応し、4月7日から受注を開始するとしている。
現在同社は、不正アクセスを受けた情報の内容や原因、経路の究明、情報ろうえいの可能性などを、外部の専門家の協力も得ながら調査を進めるとともに、関係機関にも届け出ている。
今後、公表すべき重要な事項が判明次第公表するという。
また、月桂冠がサーバを管理運用している関連子会社、冷凍食品メーカーのキンレイも同様にシステム障害が発生している。月桂冠の受発注システムのみならず、グループ会社全体への影響が広がっている様子だ。
追記のお知らせ:公開当初は月桂冠の感染状況のみ記載していましたが、キンレイの感染状況も追記し再公開いたしました(2022年4月7日 11:00)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- APT攻撃とは? 従来の標的型攻撃との違いや攻撃に国家が関わる背景を解説
APT攻撃とは高度な持続的標的型攻撃を意味する。従来のサイバー攻撃とは異なり、国家ぐるみで他国の官公庁やインフラ事業、金融機関などを狙うことを特徴とする。 - Emotetに感染した企業の「法的責任」とは【IT弁護士が解説】
「Emotet」はランサムウェアやサプライチェーン攻撃を呼び込むマルウェアだ。強力な感染力を持ち、定期的に活動を活発化させるためたびたび各国で注意喚起がされている。Emotetの感染によってビジネスに影響が出た時に発生し得る法的責任や賠償請求について弁護士が解説する。