ソニービズネットワークスがAzure ADの導入支援へ 専門技術者不在でもAD導入、運用が可能に
ソニービズネットワークスは、「Microsoft Azure Active Directory支援サービス」の提供を開始する。ゼロトラスト対応の要となるIDaaSの構築・運用をサポートする新サービスとは。
ソニービズネットワークスは2022年5月9日、「Microsoft Azure Active Directory(AD)支援サービス」の提供を開始すると発表した。同サービスでは、Azure ADをIDaaS(Identity as a Service)として利用するための設定や運用を支援する。
3つのプランでIDaaS構築を網羅
提供するサービスは「シングルサインオン(SSO)支援」「AD on Azure支援」「Intune支援」の3種類だ。
SSO支援では、SSOの構築や設定変更、運用に関するサービスを提供する。SSO構築サービスでは、Azure ADの導入に当たってヒアリングと基本設計を実施し、確認した構築申請内容に基づいてユーザー作成やグループ作成、カスタムロール作成など初期設定を実施する。SSO構築の料金は7万5000円(税別)で、ユーザーやグループの作成などは個別に料金が設定されており、ユーザー作成であれば、10ユーザーで3000円(税別)だ。
また、SSO運用サービスではメールによるテクニカルサポートと設定変更サービスを提供する。1カ月当たりの設定変更回数によって料金が異なり、「type A」は毎月3回までで月額12万円(税別)、「type B」は毎月5回までで月額20万円(税別)、「type C」は毎月10回までで月額27万円(税別)となる。設定変更回数が1カ月の上限を超えた場合は、個別の設定料金がかかる。
以降で、他の2プランや保守運用サービスの詳細を見ていく。
2つ目のAD on Azure支援では、Azureに1台のAD仮想マシンとAzure AD Connectの環境を新規に構築するサービス、AD on Azureの設定変更サービスを提供する。いずれも料金は4万5000円(税別)だ。AD on Azureの設定変更サービスでは、Azure MonitorによるADの死活と性能監視も提供する。料金は月額3万円(税別)になる。
3つ目のIntune支援では、Intuneの導入支援サービスと設定変更サービス、運用サービスを提供する。導入支援サービスでは、導入に当たってヒアリングを実施し、設定変更サービスではIntuneの運用に関する設定を変更する。料金はいずれも7万5000円(税別)で、Intuneに機器を登録する場合は10台ごとに3000円(税別)が別途必要になる。
従量課金型の保守運用
運用サービスでは、SSO運用サービスと同様にメールによるテクニカルサポートと設定変更を提供する。設定変更の1カ月当たりの回数は、SSO運用サービスのtype Aは3回まで、type Bは5回まで、type Cは10回までという上限だ。なお、いずれのサービスも土日祝日も対応可能だ。その場合は別途オプション料金の4万5000円(税別)がかかる。
ソニービズネットワークスは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてテレワークの導入が急速に進んだことに伴い、SaaS(Software as a Service)の導入が進み、パスワード管理の煩雑さや情報漏えいのリスクが課題になっていると指摘する。
同社では、ゼロトラスト対応の要となるIDaaSとしてAzure ADを活用することで、こうした課題を解決できるとしている。
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