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経営者と情シスの意識比較調査 IT部門の“辛辣”な意見が明らかに

メタップスは中小企業の経営者・役員と情報システム担当者に対し、「経営者と情シスの意識比較調査」を実施した。情シスから経営者へ「はやりに乗るだけで本質が理解できていない」など辛辣な意見が寄せられた。

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 SaaS一元管理ツールを提供するメタップスは、情報システム部門を有する中小企業の経営者・役員303人、情報システム担当者(以下、情シス)316人に対し、「経営者と情シスの意識比較調査」(調査期間:2022年5月13〜16日)を実施した。

経営者と情シスが考える「情シスの役割」

 「Q1.あなたは情シスに対して、どの程度のレベルの『自社IT』を期待しているか/されているか」と聞いた調査項目では、経営者は「IT以外(総務や庶務など)も含む幅広い業務」が37.7%、「ITに関する経営判断やアドバイス」が27.7%であった。一方情シスは「日々のルーティンワークをそつなくこなす」が24.4%、「IT以外(総務や庶務など)も含む幅広い業務」が16.7%であった。


図1 自社ITに対する期待する内容(出典:メタップスのリリース)

 Q1で「分からない/答えられない」以外を回答した人に、「Q2.自社の情シスに期待すること/期待されていると思うこと」(自由回答)を聞いたところ、経営者は「経営に役立つデータのタイムリーな提供」や「部署に関係なく、生産性向上を目的としたシステム開発」と回答した。一方情シスは「若手の育成」や「業務フローおよびプロセスの効率化」などを回答した。

経営者の情シスへの理解度は

 以降では、経営者の自社ITに対する理解度について、経営者と情シスの立場別に紹介する。フリーコメントに寄せられた情シスの回答には「はやりに乗るだけで本質が理解できていない」「将来の保守効率を考えた開発ができない」といった痛烈な意見が見られた。

 「Q3.あなたは経営者として/自社の経営者が、自社の情シスからの『自社IT』(セキュリティ強化やSaaS導入の必要性など)に関する提案を十分に理解できているか」と聞いた調査項目では、経営者は「かなりそう思う」が22.7%、「ややそう思う」が47.9%、一方で情シスは「かなりそう思う」が8.2%、「ややそう思う」と42.4%が回答した。


図2 情シスからの提案をどれくらい理解できているか(出典:メタップスのリリース)

 Q3で「かなりそう思う」「ややそう思う」と回答した経営者に、「Q4.経営者として、自社の情シスからの『自社IT』に関する提案を十分に理解できていると思う理由を教えてください」(複数回答)と質問したところ、「普段から情シスと積極的にコミュニケーションを取っているから」が57.9%、「自社ITについて、理解できている自負があるから」が30.4%という回答となった。


図3 経営者が情シスからの提案を理解できている理由(出典:メタップスのリリース)

 Q3で「全くそう思わない」「あまりそう思わない」と回答した情シスに、「Q4.経営者が情シスからの『自社IT』に関する提案を十分に理解できていないと思う理由」(複数回答)を聞いたところ、「自社ITに関する説明・提案をする場がないから」が26.5%、「情シスに対するコミュニケーションが少ないから」が23.5%という回答が寄せられた。


図4 情シスが経営者が提案を理解できていないと考える理由(出典:メタップスのリリース)

情シスから経営者に対する痛烈な意見も

 Q4で「分からない/答えられない」以外を回答した人に、「Q5.Q4で回答した以外に、経営者・役員として、自社の情シスからの『自社IT』に関する提案を十分に理解できていると思う理由」(自由回答)を聞いたところ、「リテラシー向上の研修制度を導入しているため」や「理解できるように説明してくれるから」などの回答があった。

<経営者の自由回答を一部抜粋>

  • 37歳:リテラシー向上の研修制度を導入しているため
  • 61歳:理解できるように説明してくれるから
  • 43歳:調べるようにしているから
  • 43歳:常に提案に対応している
  • 63歳:自分自身がIT部門やIT関連業務経験があるため
  • 62歳:都度、疑問点などはクリアにしているため
  • 61歳:自分が中心に構築したものであるし、経営者としての考えをもとにシステムを検討したから

 Q4で「分からない/答えられない」以外を回答した人に、「Q5.Q4で回答した以外に、経営者が情シスからの『自社IT』に関する提案を十分に理解できていないと思う理由」(自由回答)を聞いたところ、「はやりに乗るだけで本質が理解できていない」や「将来の保守効率を考えた開発ができない」などの回答があった。

<情シスの自由回答を一部抜粋>

  • 50歳:はやりに乗るだけで本質が理解できていない
  • 56歳:予算内で納める事が最重要とされ、将来の保守効率を考えた開発ができない
  • 49歳:リテラシーが低い
  • 58歳:ネットの情報やネット広告をうのみにしている事、飛び込み営業にも弱い
  • 37歳:あまり話す機会が多いとは感じない

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