サプライチェーンのデータ統合を支援 Microsoftが「Microsoft Supply Chain Platform」を発表
Microsoftは2022年11月14日(現地時間)、サプライチェーンのデータ統合と可視化を可能にする「Microsoft Supply Chain Platform」を発表した。
Microsoftは2022年11月14日(現地時間)、サプライチェーンのデータ統合と可視化を支援する「Microsoft Supply Chain Platform」を発表した。どのような機能が提供されるのだろうか。
「Microsoft Supply Chain Platform」とは
Microsoft Supply Chain Platformでは、サプライチェーンに関わるデータを可視化する「Microsoft Supply Chain Center」を提供する他、「Microsoft Azure」や「Dynamics 365」「Microsoft Teams」「Microsoft Power Platform」との連携が可能だ。サプライチェーンにおける「在庫の状況が知りたい」「製品に関するニュースが知りたい」といったニーズに応じた機能を開発したり、使用したりすることができる。
Microsoftのパートナー各社も、業界やドメインの専門知識を活用し、各サービスを統合したソリューションを提供できる見通しだ。
サプライチェーン全体の情報を可視化
Microsoft Supply Chain Platformの中核となる機能が、Microsoft Supply Chain Centerだ。以下のような情報をダッシュボードで可視化する。
- 在庫切れや過剰在庫、発注ミスなどの予測
- サプライチェーンに関するニュース
- サプライヤーとのコミュニケーション状況
- 「Microsoft Dataverse」のデータ
Futurum Researchの創設パートナー兼主席アナリストのダニエル・ニューマン氏は、「サプライチェーンソリューションの重要性は今まで以上に高くなっている。Microsoftは多様なITと運用環境を持つ顧客に対応できるよう、テクノロジーやアプリケーション、リソースをMicrosoft Supply Chain PlatformとSupply Chain Centerに統合する。柔軟、かつスピーディーなサプライチェーンを実現できるだろう」と述べた。
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