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リストラ続きのMetaとAmazon、でもインターンは高収入が当たり前?

不景気が続くIT業界だが、学生のインターンシップは待遇が良くなっているようだ。給料はどの程度上がっているのだろうか。

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HR Dive

 Glassdoorが2023年4月25日に発表したデータによると、テクノロジー業界ではレイオフが相次いでいるにもかかわらず、高額な報酬を提示するインターンシップを実施する企業もあるようだ(注1)。インターンシップの報酬が高い上位25社のうち、16社がテクノロジー企業で、ゲーム開発会社のRobloxやMeta、Amazonが含まれている。Capital OneやCitiなどの金融企業や、Bain & CompanyやMcKinsey & Companyなどのコンサルティング企業も名を連ねる。

増え続けるインターンの給与と人数

 これらの企業だけでなく、インターンシップ全体の待遇が良くなっているようだ。時給や採用人数はどのように変化しているのだろうか。

 Glassdoorによれば、2022年に実施されたインターンシップのうち、87%が時給15ドル以上の報酬を提示していたという。平均的なインターンシップは時給24.63ドルで、これは前年の22.17ドルから11%上昇した。米大学雇用者協会(NACE)が2022年に221社を対象に実施した調査によると(注2)、レイオフのニュースが広がる中でも、企業は2023年夏のインターンシップの採用数を9.1%増やす予定だという。

 NACEのエグゼクティブディレクターであるショーン・ヴァンダージール氏は次のように述べた(注3)。

 「2022年は(2021年から採用数が22.6%増加し)コロナ禍による採用数減少からの回帰の年だった。2023年も継続して増加する予定で、インターンシップの人気が高まっていることの表れだ」

 Glassdoorのランキングでは16位に位置し、インターンシップ参加者に平均月給7360ドルを支払うLinkedInは10年以上前から職業訓練の非営利団体であるYear Upと提携し、テクノロジー業界において知名度の低いコミュニティから人材を受け入れている(注4)。このプログラムを通じて、インターンシップ参加者は6カ月間のスキルアップに取り組み、その後6カ月間のインターンシップを経験する。多くの人がインターンシップ終了後に正社員の職をオファーされる。

 Glassdoorの高給インターンシップに関する報告は、2022年3月1日から2023年2月28日までの間に、アメリカ国内のインターンシップ参加者が同社に報告した情報を使用している。

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