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企業を苦しめる「多様性疲れ」の実情

ある調査で企業の「多様性疲れ」とも取れる結果が出た。何が起きているのだろうか。

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HR Dive

 2022年後半から2023年にかけて、DEI(多様性、公平性、包括性)のプログラムに対する関心の低下が見られる。HR Diveが独自に行った人事のアイデンティティに関する調査によると、人材の多様性を認め、受け入れて生かすためのD&Iコンサルタントの利用は調査を実施する度に減少していることが分かった。

なぜ「多様性疲れ」?

 他の問題に注力するために、企業がD&Iの取り組みに対する興味を失っていることが主な要因だ。

 企業はD&Iに割くリソースを採用活動に充てているようだ。また、D&Iの取り組みの内製化も進んでおり、従業員リソースグループ(同じ境遇の従業員同士が助け合うことを目的としたグループ)などの従業員主導の取り組みに注力する企業が増えている。

 この流れを変えるには「この仕事を企業のミッションやバリューに深く組み込む必要がある」とD&Iのリーダーたちは述べる。2023年5月18日に開催された「Diversity Fatigue Summit」において、Verizonの副社長兼DEIグローバルヘッドであるトレーシー・サンダース氏は「企業の経営陣は包括性を理解し活用しているかどうかで評価される」と説明した。

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