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タブローにAIアシスタント搭載 「誰でもアナリスト」がコンセプト
Salesforceがデータ分析ツール「Tableau」にAIアシスタント「Einstein Copilot for Tableau」のβ版を追加した。ユーザーは自然言語で生成AIに質問することで、データの取得や加工ができる。
Salesforceは2024年4月2日(現地時間)、データ分析ツール「Tableau」にAIアシスタント「Einstein Copilot for Tableau」のβ版を追加した。ユーザーは自然言語で生成AIに質問することで、データの取得や加工ができる。
「何から始めれば分からない」人にはAIがアドバイス
Einstein Copilot for Tableauには「質問レコメンド」「自然言語でのデータ探索」「計算式作成ガイド」といった機能が含まれる。
- 質問レコメンド機能: AIがデータを自動分析し、関連する質問をユーザーにレコメンドしてユーザーを導く。データ分析の実行に当たって何から始めればいいか分からない場合に役立つ
- 自然言語でのデータ探索: データ探索では質問を繰り返すことで分析の精度を上げていくが、Einstein Copilot for Tableauでは自然言語で関連する質問を繰り返すことで詳細な分析ができる。自然言語での図表作成も可能
- 計算式作成ガイド機能: 「住所データから市町村名を抽出する操作」や「複数のパラメーターを適切に集計する操作」のような処理には複雑なプログラムや数式が必要だが、このプログラム作成をAIが補助する
Tableauのライアン・エイテイCEO(最高経営責任者)は「Einstein Copilot for Tableauは誰もがデータ分析のエキスパートになれるよう支援するとともに、組織内の全員がより迅速にデータから知見を得られるようにする」
Einstein Copilot for Tableau(英語版)の一般提供は夏ごろを予定している。
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