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生成AIモデル「Gemini 1.5 Pro」を使ってGoogle Workspaceでできること

Googleは2024年5月16日、「Google Workspace」のサイドパネルで利用できる生成AIモデル「Gemini」を「Gemini 1.5 Pro」にアップデートしたと発表した。これによって、Google Workspaceで何が可能になったのか。

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 Googleは2024年5月16日、「Google Workspace」のサイドパネルで利用できる生成AIモデル「Gemini」を「Gemini 1.5 Pro」にアップデートしたと発表した。

 Googleが提供する生成AIモデル「Gemini」は、メールや文書、プレゼンテーションのスライドなどの作成や検索、要約といったタスクを実行、支援する。2024年1月には、Google WorkspaceにGeminiを搭載した「Gemini for Google Workspace」の提供を開始した。Google WorkspaceでGeminiを利用するためにはアドオンのサブスクリプションが必要で、企業向けの「Google Worksoace Enterprise」「Google Worksoace Business」、個人向けの「Google One AI Premium」のいずれかに加入する必要がある。

 今回のGemini 1.5 ProへのアップデートによってGoogle Workspaceでどのようなことが可能になったのか。

Gemini 1.5 ProでGoogle Workspaceはどう変わった? 日本語版は使える?

 Gemini 1.5 Proは、ロングコンテキストウィンドウと高度な推論を使って、さまざまな質問に答え、より洞察力のある回答を提供する。Gemini 1.5 Proは100万トークン以上のコンテキストウィンドウが利用でき、最大1500ページにドキュメントを理解したり、100件の電子メールを要約できることが特徴だ。今後は、1時間の動画コンテンツや3万行を超えるコードベースの処理も可能になるという。

 Google Workspaceにおいては、AIモデルがGemini 1.5 Proにアップデートされたことで、「Gemini for Google Workspace」が日本語を含む35以上の言語で利用できるようになった。「Gmail」や「Googleドキュメント」「Googleドライブ」「Googleスライド」「Googleスプレッドシート」のサイドパネルで利用できる。 Gmailでは、サイドパネルで学校からのメールを要約したり、Googleドライブからドキュメントを探したりすることが可能だ。

Gmailのモバイルアプリに追加される新機能

 Gmailのモバイルアプリにおいては、Geminiのs新機能「メール要約」「Contextual Smart Reply」「Gmail Q&A」が追加される予定だ。

メールの要約

 Geminiは、長いメールスレッドを要約して、Gmailのアプリで直接概要ビューを表示する。スレッドの上部にある要約ボタンをタップするだけで、ハイライトを取得できる。2024年6月には、全ての「Gemini for Workspace」と「Google One AI Premium」のユーザーが利用できるようになる。

Contextual Smart Reply

 「Contextual Smart Reply」は、Gmailのコンテキストに基づいた詳細な返信候補を提供する。返信文の候補を編集することも、そのまま送信することも可能だ。この機能は2024年7月に「Workspace Labs」向けに提供され、モバイル版とPC版で利用できるようになる。

Gmail Q&A

 GmailのモバイルアプリでGeminiを使って「メールの要約」「次のステップのリスト」「返信の提案」などのオプションを表示する。また、具体的なリクエストにも対応する。この機能は、2024年7月に提供される。

Help me write をより多くの言語で利用可能に

 GmailとGoogleドキュメントにおいて文書作成を支援する「Help me write」機能は、これまで英語のみサポートしていたが、今回のアップデートでスペイン語とポルトガル語に対応した。今後も対応言語が追加される予定だ。

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