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中小企業のデータ活用は「AIが教えてくれる」時代に dotDataの提案

「データ分析で何したい?」が分からなくても、データ分析のプロがいなくてもAIと専用環境があれば「データドリブン」を目指せるツールが低価格で登場した。

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 データ分析プラットフォームを提供するdotDataが新たに中小企業向けの低価格サービスを開始する。

 dotDataは「特徴量自動設計」を特徴とするデータ分析・利活用ツールを中心に、データ加工などの工程を自動化、効率化するツール群を提供する。特徴量自動設計とは、多様なデータの中から相関を見つけ出し、データ分析における「仮説検証」の工程を自動化、効率化する仕組みを指す。データ加工やデータ分析を自動的に実行し、明確な傾向を示す「条件」や「しきい値」をビジネスセグメントとして特定する。

 仮説の設定は、多くの場合、人間が想像するコンテクストの範囲での組み合わせから検討するが、dotDataはあらゆるデータソースを解析して「商談の成功する条件」や「在庫増の要因」といったパターンを提示する。専門家がいなくても仮説立案や分析データの整備が可能になるとしている。データ分析の工程を自動化することで、人間では発見が難しいインサイトを得られる点も強みだ。

 既に大手企業ではマーケティング分析や販売促進の高度化など「データドリブン経営」支援で実績がある。

 同製品はこの特徴量自動設計を中心に、AIを使ってインサイトを示す「dotData Insight」やデータサイエンティストの業務をノーコードで実現する「dotData Enterprise」を提供する。「dotData Feature Facory」ではSnowflakeが提供する「Snowpark on AWS」や「Snowlark on Microsoft Azure」にもデプロイ可能だ。

自然言語でデータ加工、データ&AIの民主化機能を取り込む

 2024年9月9日の発表ではdotData Insightにおいて、従来のAIを使ったインサイト提示に加えてプレビュー機能として「業務課題に対するデータの活用方法」を生成AIがアドバイスする「ユースケースアドバイザー」を搭載する。

 発見したビジネスセグメントに対して、生成AIを使って背後にある要因や理由に関する仮説を自動生成する。ユーザーは生成AIをアイディアの「壁打ち相手」として利用できる。データ活用のアイデア創出経験が少ない事業部門の人材でもデータを使った施策を検討しやすくなる。

 この他、ロールを使った権限管理や監査ログ機能の強化など、大規模なデータ活用、AI活用を想定した機能も強化した。ユースケースアドバイザーは同社が提供する「ビジネスアナリティクス人材育成サービス」でも利用しており、データ活用人材育成に利用できる。

 dotData Enterpriseでは、言語生成AIによるデータ変換の支援機能がプレビューとして盛り込まれた。自然言語でデータ変換ロジックを指示できる。

中堅・中小中小企業向けプランで「全機能」を低価格で提供

 今回のdotDataの発表で注目されるのが、中堅・中小企業向けの低価格プランを限定提供することだ。「dotData Insight」の全機能を利用できるSaaS「dotData Insight Lite」を大塚商会を介して2024年10月1日から月額5万円〜で提供する。契約期間は半年または1年。年商300億円以下の企業が対象だ。

 同サービスはデータ分析の重要性が高まる中にあってIT人材、データ分析専門人材や環境整備にリソースを割きにくい中堅・中小企業をターゲットとする。同社はこの発表を皮切りに中堅・中小企業向けのデータドリブンな業務改善支援を強化するとしている。

 dotData社CEO & Founderの藤巻遼平氏は同プランの発表に当たり「dotData Insight Liteを通じて、中小・中堅企業のデータ民主化をさらに支援し、多くの企業がデータに基づいた意思決定を行い、持続的な成長を達成できることを期待しています」とコメントしている。

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