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企業内YouTuber爆誕か? 情報共有ツールが使われない問題への秘策

ある企業は、グループ全体の情報共有基盤の整備に苦心していた。海外も含めて多くの組織が横断的に使える基盤作りは大変で、その基盤の利用率の低さにも悩まされていたという。その打開策として意外な施策を進めているようだ。

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 先日、小倉へ出張のタイミングで、初めて“資さんうどん”を体験した。北九州のソールフードとして広く知られているようで、2025年には東京にも進出するみたい。

 以前から機会があればと狙っていたが、駅前にお店があることを事前調べで発見し、お昼にお店へ伺った。お店に着くと、30人ほどは並んでいるだろうか。こんなに大行列になっているとは驚きだ。

 ただし、回転率が高いのか、15分ほど待って着席することができた。せっかくなので、人気の肉ごぼううどんと大根のおでんをいただく。

 うん、だしがしっかり出ていて、かなりうまい!!

企業内YouTuber爆誕か? 新しい情報共有基盤の利用率に悩んだ企業の秘策

 先日、積極的なM&Aによって急成長を遂げた企業を取材した。多くの企業が同グループの傘下にあるが、グループ全体の情報共有基盤の整備に苦心していた。海外も含めて多くの組織が横断的に使える基盤作りは大変で、その基盤の利用率の低さにも悩まされていたという。その打開策として意外な施策を進めているようだ。

 たとえ器としての情報共有基盤を整備しても、組織ごとに認証基盤が大きく異なり、言語も多岐にわたる。認証基盤などの統合ができれば理想的だが、そう簡単にはいかないようだ。複数の認証基盤に柔軟に対応できる環境で、かつ多言語で表示できるグローバルな基盤の整備が求められていた。

 実は以前からグローバルな情報共有基盤は整備していたものの、利便性の低さから利用率が低かったという。一部の地域を巻き込んで統一化された環境を整備しているが、やはり各国、各企業の思惑もあって、シンプルな情報発信のみにとどまっている。誰でも簡単に投稿できて、シンプルかつエンタープライズ用途でも耐えられるセキュリティ、ガンバナンスに長けたソリューションが必要だった。

 クラウド環境が広がったことで大掛かりな環境整備は必要なくなったので、社内のワーキンググループで「どうやって利用率を高めるのか」について知恵を絞っているとのことだ。

 昨今は動画のインパクトを利用して、よりリッチなコンテンツも取り入れているという。社内で“バズる”コンテンツを作って多くの人にアクセスしてもらえるよう、YouTuberなどの力も借りてコンテンツ制作の精度を高めることが必要なのかもしれない。実際には若い従業員がアイコンとして登場する動画が人気のようで、創業者の理念を伝える社長インタビューよりもアクセス数が多いとのこと。

 いずれ企業内YouTuberなんていう職種が誕生するなんてこともあるのだろうか(すでにいらっしゃるかもしれないが)。

買収されても変わらない企業文化、風土は継承して欲しい

 さて、資さんうどんだが、前日10月に外食大手のすかいらーく傘下に入ることが報道で発表されたばかりだ。

 北九州のソールフードも、買収の流れには逆らえないか。当然別グループの傘下に入れば、お店の考え方や利益のとらえ方も変わってくるはずで、オペレーションなども既存のものとは変わる可能性は十分考えられる。元気なお母さんたちが店を動き回っていたが、そんな風景も様変わりするかもしれない。

 いずれ、買収前に体験できてよかった。良い企業文化、顧客に愛される風土は残して欲しいものだ。


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