AIエージェントで製品テストを36%効率化 「UiPath Test Cloud」
UiPath JapanはAIエージェントを活用した新ソリューション「UiPath Test Cloud」の提供を開始した。AutopilotやAgent Builderを通じて、テストの設計から実行、管理までを自動化・最適化し、品質保証業務の生産性を改善する。
UiPath Japanは2025年4月14日、ソフトウェアのテストをAIエージェントで効率化するソリューション「UiPath Test Cloud」(以下、Test Cloud)の提供を開始した。Test CloudはAIをテストライフサイクル全体に組み込むことでテスト業務の生産性を改善することを目的としている。
トラブルシューティングの時間が93%減
Test Cloudにはすぐに利用できるAIエージェント「Autopilot for Testers」や、個別のテストニーズに合わせたカスタムAIエージェントを構築できるツール「Agent Builder」などが含まれる。テスト設計や自動化、管理の各プロセスを効率化し、品質保証チームがエージェンティックテスティング(AIエージェントが能動的にテスト業務を支援する手法)を実現できるよう支援する。
IDCの調査によれば、Test Cloudを導入した組織ではテスト効率が平均36%向上し、新機能提供のスループットが2倍となった。ダウンタイムは50%減少し、トラブルシューティングにかかる時間も93%短くなったという。Ciscoでは、Autopilotの使用で手動テストの工数を約半分に削減し、チームのリソースをより戦略的な業務へと振り向けることが可能となった。
企業はTest Cloudを使用することで、次のようなフル機能のエージェンティックテスティングの利点を生かせる。
UiPathは日本市場に向け、富士ソフトやAGESTなどのパートナー企業と連携し、Test Cloudの展開を進める方針を示している。これらの企業はTest Cloudを実際に活用するとともに、その導入支援や活用促進にも取り組んでいる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
リコー、GPT-4o級のLLMを構築 「モデルマージ」採用が軸に
リコーがGPT-4oと同等の日本語大規模言語モデルを開発したことを発表した。この新しいモデルは700億パラメーターを誇り、Metaの「Llama-3.3-70B-Instruct」をベースにしている。高性能な自然言語処理能力が確認された。三井住友銀行と富士通、共同でデータ分析ソリューション開発
富士通と三井住友銀行が、AIを活用したデータ分析ビジネスの共創に向けた基本合意書を締結した。企業の意思決定の高度化と業務効率化を目指し、新たなデータ分析ソリューションを開発する。山口県全公立中学に生成AI導入 モデル校ではどんな実践が?
山口県が全公立中学校に生成AI「スタディポケット」を導入する。生成AIにより生徒の問題解決能力を高め、教育の質の向上に貢献することが期待されている。カカクコムが500人のエンジニアにAIコードエディター、開発はどうラクになる?
カカクコムは次世代AIコードエディター「Cursor」を全エンジニアに導入し、開発体制の強化とサービス品質向上を目指す。プロダクト開発の加速とAIネイティブな組織への変革を推進する。