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「Qlik Cloud Analytics」に4つのAI機能が追加 データ準備と判断を加速

Qlikは「Qlik Cloud Analytics」に異常検出や多変量予測などの新機能を追加し、分析からアクションへの即応性を高める。企業のAI活用を後押しし、データに基づく行動変容を促進するのが狙いだ。

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 クリックテック・ジャパン(以下、Qlik)は2025年5月13日、同社のクラウド分析プラットフォーム「Qlik Cloud Analytics」に追加予定の新機能を発表した。これらは異常検出や高度な予測分析、迅速なデータ準備、組み込み型ワークフローを通じた意思決定支援を目的としている。

追加される4つのAI機能

 今回の拡張は企業がダッシュボードに表示された情報を迅速かつ的確に行動へとつなげるための支援を目的としており、特にAIによる即時性と正確性の向上を重視している。

 Qlikは、「Discovery Agent」「Multivariate Time Series Forecasting」「Write Table」「Table Recipe」といった新機能を単一のプラットフォームに統合することで、断片的な分析結果を実行可能な成果へと転換することを狙う。

 「Discovery Agent」は、ユーザーが手動でデータを確認する手間を省き、重要な変化やリスクを自動的に検出する。継続的にデータ全体をスキャンし、何が起こっているか、なぜそれが重要か、どのように対応すべきかを個別に提示する。

 「Multivariate Time Series Forecasting」は、「Qlik Predict」(Qlik AutoML)に統合される新機能で、多変量が関係する予測分析を可能にする。価格や季節要因、経済指標など複数の要素を同時に扱うことで、実情に即した予測モデルを構築できる。

 「Write Table」は、分析テーブルに注釈を加えることで文脈情報を保持しながらデータをリアルタイムで同期にする機能だ。SAP製品や「Salesforce」「Snowflake」などの外部システムと連携した安全なライトバック処理を実現する。

 「Table Recipe」は、非エンジニアでもスプレッドシートのような操作感でデータを準備できる機能だ。60以上のビジュアル機能を使い、コード不要でデータをクリーンアップ、変換、整形し、変更内容を即時に確認できる。

 「Qlik AutoML」は「Qlik Predict」、「Qlik Application Automation」は「Qlik Automate」へと名称を変更する。これら機能は2025年中に一部の顧客向けにプライベートプレビューとして提供され、夏以降に段階的な一般提供(GA)が予定されている。

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