日テレWands、紙と複数システムが混在したワークフローをどう一本化した?
グループ2社の合併を機に発足した日テレWandsは、ワークフローシステムの管理の煩雑さや非効率な運用に課題を抱えていた。どのようにして効率的な運用を実現したのか。
2022年にグループ2社の合併を機に発足した日テレWandsは、複数のワークフローシステムの併用や紙ベースでの申請が混在し、その管理の煩雑さや非効率な運用に課題を抱えていた。
日テレWandsは、ワークフローにおける課題を解決しただけでなく、組織設定変更の効率化の他、API連携によるマスター自動連携なども実現し、業務の効率化と柔軟な運用体制を確立したという。
合併後のワークフロー課題をいかに解決した
kickflowは2025年6月10日、日テレWandsがワークフローにおいてクラウド型ワークフロー「kickflow」を採用したと発表した。
グループ2社の合併によって日テレWandsを発足する際、一社は複数のワークフローシステムを併用し、もう一社は紙とシステムを併用していたため、複雑な運用状況になっていた。
従来使用していたワークフローシステムでは、申請するたびに申請者が承認経路やフォームの設定をする必要があったり、申請フォームの作成や編集に専用のアプリケーションを立ち上げる必要があったりするなど、業務の柔軟性やスピードに課題があった。
日テレWandsはこうした背景がある中、シンプルで機能性の高いワークフローシステムに統一できた点を評価してkickflowを採用した。申請者は、特別なツールを使うことなく簡単な操作でフォームの作成や編集できるようになり、業務の負担が軽減された。
また、組織図のバージョン管理機能によって組織改変で必要だった煩雑な設定変更や手作業が削減され、人的リソースの節約につながった。他にも、APIを活用することで外部システムからのマスターの自動連携が可能となり、従来は発生していた手動の二重管理が不要になった。
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