監査ログは「深く」、NotebookLMは「伝わりやすく」 Google Workspace更新4件を整理
GoogleはGoogle Workspace Updatesブログで、Google CalendarとWorkspace監査ログ、Google Chat、NotebookLMに関する4件の更新を案内した。個別発表を確認すると、監査や運用を深める改修と、現場の操作性を高める改修が並行して進んでいることが分かる。
Google Workspace Updatesブログは2026年3月20日、「Google Workspace」の週次まとめを公開した。更新があったのは以下の4つだ。
- 「Google Calendar」のタイムゾーン選択改善
- Google Workspace監査ログの機能拡張
- 「Google Chat」の「Meetings」セクション追加
- 「NotebookLM」の機能更新
4件はいずれも業務環境の使い勝手に関わるものだが、性格はそれぞれ異なる。監査やセキュリティ運用の精度を高めるものもあれば、日常的な操作の負荷を下げるものもある。
Google Calendarのタイムゾーン選択改善
Google CalendarのWeb版でタイムゾーンを選ぶ際に、都市名や国名で検索できるようになった。これによって、会議設定や副タイムゾーン表示、ワールドクロックなどの画面で候補を探しやすくなる。海外拠点や海外顧客との日程調整にも役立つだろう。管理者による設定作業は不要だ。小さな改修ではあるが、日程調整の頻度が高い部門では操作負荷の削減につながりそうだ。
Google Workspace監査ログの機能拡張
Googleは、「Gmail」と「Google Drive」のセキュリティ調査ツールにおいて「Resources属性」の絞り込みを改善し、分類ラベルを使ったより細かな検索を可能にした。さらに、Googleのセキュリティ運用基盤「Google SecOps」への監査ログ連携において、操作に使われたアプリ情報や、操作元のネットワーク、地域情報に関する項目を拡充した。
「Admin SDK」の「Activities.List」では監査ログを「RegionCode」(地域を示す項目)と「OAuthClientId」(アプリを絞り込むための項目)で絞り込めるようになった。加えて、Admin SDKと「BigQuery」に出力されるイベントには、所有者情報を示す「OwnerDetails」フィールドを追加した。
業務への影響(メリット)で考えると、以下の点がポイントになる。
- 機密データや分類ラベルを起点とした調査を進めやすくなる
- 特定のアプリ経由の操作や地域別の活動を追いやすくなる
- 所有者情報の把握がしやすくなり、調査の初動整理に役立つ
Google ChatのMeetingsセクション追加
Google Chatには、会議に関連する会話をまとめるMeetingsセクションを追加した。Googleによると従来は、会議中や会議後のやりとりがダイレクトメッセージ内に埋もれやすく、後から追いにくいことがあった。Meetingsセクションは、過去と今後の会議チャットを1箇所に集約できるため、会議後の継続的なやりとりも整理しやすくなるとしている。
NotebookLMの機能更新
NotebookLMでは「スライドリビジョン」や「インフォグラフィックのスタイル追加」の他、「フラッシュカードとクイズの改善」「PPTX書き出し」「会話履歴の保存」「チャットからの成果物生成」など複数の更新があった。
例えばスライドリビジョンは、生成したプレゼン資料に対して、内容の修正依頼や問題点の指摘、表現の見直しをスライド単位で指示できる。単に資料を自動生成するだけでなく、“たたき台”を短時間で直しながら仕上げられるようになった。
インフォグラフィックでは、ユーザーがあらかじめ用意された10種類のスタイルから手動で選べるようになった。選択できるスタイルには「Professional」や「Scientific」の他、「Editorial」「Instructional」「Sketch Note」「Kawaii」「Anime」「Clay」「Bento Grid」「Bricks」が含まれる。これによって同じ内容でも用途に応じて見せ方を変えやすくなった。
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