AI活用は50.2%に拡大、それでも過半数が心配する「安全な運用」
ソフトクリエイトは「情報システムの現状とIT活用実態アンケート 2026」を公開した。人材不足や日常運用の負荷が続く中、セキュリティ強化への対応が優先課題となっている状況が明らかになった。
ソフトクリエイトは2026年4月8日、「情報システムの現状とIT活用実態アンケート 2026」を公開した。多くの企業が情報システム部門(情シス)の人材不足を感じていることが分かった。
情シスは“事故”と“漏えい”を警戒
調査結果によると、情シス人材の不足を感じている企業は74.0%に上った。情シスが最も時間を費やしているのは、システムの運用保守や問い合わせ対応などの運用管理業務だった。PCやデバイスの運用管理など、日々の負荷が増す中、こうしたノンコア業務に多くの時間を割いているとの回答は74.5%に達した。
今後注力したい活動について最も多いのは「セキュリティ強化」で66.9%だった。セキュリティインシデントを経験したことのある回答者にその内容を聞くと「クライアントPCのウイルス感染」が最も多く、48.3%だった。次いで「サーバ、社内システムのウイルス感染、不正アクセス」(25.1%)、「ランサムウェア攻撃」(24.6%)が挙がった。
AI活用については「既に活用している」が34.1%、「活用に向けたプロジェクトが進んでいる」が16.1%で、合計50.2%となった。ソフトクリエイトによると、調査でAI活用の割合が5割を超えたのは今回が初めて。一方、AI活用が進むにつれて不安も増しているようだ。AI活用に関する懸念について聞くと「社員の情報リテラシーが十分ではなく事故が怖い」が57.2%、「セキュリティや情報漏えいが心配」が53.4%で上位となった。
この調査は同社が運営する情報システム部門向けメディア「情シスレスキュー隊」によるもので、今回で8回目。調査期間は2025年12月22日から2026年1月13日まで、回答者数は577人だった。
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