認証サービスの初期設計から運用準備まで ラックがOktaの導入支援を3段階で提供
ラックは、Okta Workforce Identityの導入支援をパッケージ化した「Oktaスターターパック」の提供を開始した。導入目的や適用範囲に応じた3プランを用意し、認証基盤の整備や従業員IDの集中管理を支援する。
ラックは2026年4月10日、「Oktaスターターパック」の提供を開始した。OktaのID管理統合認証サービス「Okta Workforce Identity」の導入支援サービスで、企業が短期間で導入しやすいよう、目的や適用範囲に合わせた複数の支援内容をパッケージ化している。
背景には、近年のクラウドアプリケーションの利用拡大や、VPNなどを通じた社外からのアクセスの常態化がある。企業ごとにID管理の運用が複雑化し、不正アクセスのリスクも高まっており、ラックは「従業員IDの一元管理や多要素認証を含む認証基盤の整備が必要になっている」と説明する。
「検証したい」「管理を見直したい」「高度な運用をしたい」に対応
Oktaスターターパックは、こうした課題に対応するため、導入目的と適用範囲に応じた3つのプランを用意している。
トライアルプラン
1カ月の「トライアルプラン」は、製品選定や導入検証を進めたい企業向けで、トライアル環境での操作トレーニングやQ&A対応を提供する。
クイックプラン
3カ月の「クイックプラン」は、SaaSごとに分散したID管理を見直したい企業向けだ。クイックプランでは「Okta Integration Network」(Oktaと各種クラウドアプリを連携させるための機能群)に対応するアプリケーションへのSSO(シングルサインオン)適用や、MFA(多要素認証)導入を支援する。
スタンダードプラン
5カ月の「スタンダードプラン」は、より高度な認証やID運用を求める企業を対象にしている。Active Directoryからのユーザー連携に加え、Okta Integration Networkに対応していないカスタムアプリケーション向けのSSOやユーザー連携、「Microsoft 365」のSSO、さらに場所やデバイス、IPアドレスなどに基づくリスクベースの追加認証にも対応する。
価格は、トライアルプランが50万円、クイックプランが500万円、スタンダードプランが900万円(いずれも税別)。これらは導入支援サービスの費用で、Okta Workforce Identityのライセンス費用は別途必要となる。ただし、トライアルプランは30日間の無償トライアル環境を利用するため、Oktaのライセンス費用は発生しない。
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