経理部門は「Excel至上主義」? インボイスが“情シスの本音”に関する調査結果を発表
インボイスは、情報システム部門の視点から経理部門との連携実態を探った調査レポートを公表した。回答者の約9割が連携にやりづらさを感じており、システム導入そのものよりも、その後の理解や習熟、運用の定着が課題になっていることが分かった。
インボイスは2026年5月11日、情報システム部門から見た経理部門の実態や課題、期待する役割をまとめた調査レポート「DX推進の壁? 情報システム部門から見た経理部門への本音調査」を発表した。調査では、情報システム部門やバックオフィス部門の担当者を対象に、経理部門との連携や印象、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進における役割を聞いている。
「Excel至上主義」だけではない 情シスが感じる経理部門との課題
経理部門と連携する中で「壁」や「やりづらさ」を感じたことがあるかを尋ねたところ、「よくある」が31.9%、「時々ある」が55.2%となり、合計87.1%が何らかの難しさを感じている結果となった。経理部門と情シスの連携課題が、個別の相性や一時的な調整負荷だけでは片付けにくいテーマであることがうかがえる。
やりづらさの内容として最も多かったのは「新システムへの理解・習熟に時間がかかる」で55.4%だった。これに「エクセル至上主義で進化しづらい」(編集注:新しいシステムや標準化された運用に移すよりも、使い慣れた「Microsoft Excel」での管理を優先しがちで、業務の見直しやデータ連携が進みにくい)が35.6%、「セキュリティや権限に対する慎重さ」が34.7%で続いた。新たなシステムを導入するかどうかだけではなく、導入後に現場でどう定着させるか、既存運用をどう見直すかが課題になっていることがうかがえる。
一方で、経理との協業で「進めやすい」と感じたプロジェクトでは、「請求書処理」が51.7%で最多となり、「給与計算」が36.2%、「経費精算」が30.2%で続いた。請求書処理や給与計算、経費精算といった比較的定型化しやすい領域では、連携を進めやすいと受け止められているようだ。
なお、この調査は企業勤務者のうち、主に情報システム部門やバックオフィス担当者を対象に、2026年1月23日から1月26日にかけて実施した。有効回答数は221人。
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