生成AIの次は「社内データ連携」 企業の4割がクラウドストレージ「MCP」対応を期待
生成AIの業務活用が進む一方で、クラウドストレージの全面移行やMCP対応への関心も高まりつつある。ダイレクトクラウドの調査から、企業のデータ活用基盤が次の段階へ進み始めている実態が見えた。
ダイレクトクラウドは、情報システム関連部署に所属する会社員956人を対象に、クラウドストレージおよび生成AIの利用状況に関する調査を実施し、その結果を公表した。本調査は2026年3月31日〜4月7日にかけてインターネットで実施したものだ。
注目が集まる「MCP」 生成AI×社内データの安全な連携がカギに
調査によると、生成AIを「全社的に活用を推進している」と回答した企業は29.7%、「一部の部門で活用している」は25.0%となり、合計すると「業務で生成AIを活用している」と回答したのは54.7%になる。生成AIの導入が一部の先進企業にとどまらず、一般的な業務利用へと広がりつつある実態が見えた。
こうした生成AI活用の拡大を背景に、企業のデータ管理基盤にも変化の兆しが見えている。クラウドストレージへの完全移行については、「考えている」が11.0%、「やや考えている」が31.4%となり、合計42.4%が前向きな姿勢を示した。オンプレミス環境からクラウドベースのデータ管理への移行ニーズが高まっていることが読み取れる。
さらに、生成AIと外部システムやデータを連携するための規格「Model Context Protocol」(MCP)への関心も高い結果となった。クラウドストレージがMCPに対応した場合、「ぜひ導入・活用したい」は12.4%、「条件次第で検討したい」は29.8%で、合計42.2%が導入に前向きな意向を示した。
MCPは、生成AIが社内データや業務システムと安全かつ柔軟に接続するための標準規格として注目を集めている。今回の調査結果からは、企業が単なる生成AI導入にとどまらず、業務データとの連携や実運用を見据えた環境整備に関心を強めている様子が読み取れる。
ダイレクトクラウドでは、生成AI活用の拡大に伴い、クラウドストレージに求められる役割も変化しているとしており、今後はセキュリティやデータ連携機能の重要性がさらに高まるとの見方を示している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
