ワークフロー承認はAIに任せられるのか 7割が否定した理由
エイトレッドの調査によると、ワークフローにおける承認・決裁プロセスそのものについては、AIに委ねるべきではないとする回答が7割を超えた。
エイトレッドは、生成AIの業務利用経験がある情報システムおよび総務、DX推進担当者を対象に、「ワークフロー業務におけるAIの代替可能性」に関する調査を実施した。本調査は、ワークフロー業務においてAIがどこまで代替可能と受け止められているのか、また人間が判断を担うべき領域はどこかを明らかにすることを目的としている。
AIが間違えたら誰のせい? AI承認をためらう現場
調査結果からは、AIの活用について業務内容によって受容度に明確な差があることが分かった。AIで代替しても問題ない機能として最も多かったのは「申請内容の自動チェック・不備検出」で58.7%となり、次いで「申請データの自動入力・転記」が46.8%、「過去の類似案件の検索・参照」が45.9%と続いた。これらは主に定型的かつ補助的な業務であり、人的判断よりも効率化やミス削減の観点からAI活用に対する期待が高い領域であることが分かる。
一方で、ワークフローの中核である「承認・決裁プロセスそのもの」については71.6%がAIに任せるべきではないと回答した。
その理由としては、「AIの判断根拠がブラックボックスで説明できないから」が62.8%で最も多く、「承認・決裁には人間としての責任が伴うから」が57.7%、「AIが誤った承認をした場合の責任の所在が不明確だから」が37.2%と続いた。AI活用の可否は精度の問題だけでなく、説明可能性や責任所在といったガバナンス面の課題に強く依存していることが見える。
さらに、「AIの進化によりワークフローシステムの存在価値が向上している」と回答した割合は67.9%に上った。その理由としては、「全社共通の承認基盤として部門ごとのばらつきを防げる」が52.7%で最も多く、「AI活用が進むほどガバナンスや統制の仕組みが重要になる」が44.6%、「AIと連携することでワークフローシステム自体の利便性が向上している」が39.2%と続いた。
これらの結果から、企業におけるAI活用は、申請処理やデータ転記といった補助的、定型的業務の効率化には積極的である一方、承認・決裁といった責任を伴う判断領域については依然として人間が担うべきとする意識が強いことが分かった。同時に、AIの普及が進むほど、判断の記録や統制を担うワークフローシステムの重要性はむしろ高まっていることが示唆されている。
本調査はリサーチサービス「リサピー」を提供するIDEATECHが担当し、2026年5月15〜16日にかけてインターネット調査として実施。有効回答数は109件だった。
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