ネットワークの柔軟性と安全性を向上させる技術として、SDNが注目を高めている。大企業向けというイメージが強いSDNだが、中堅・中小企業のITシステムでもその要素を適用し、最新のネットワーク管理を実現できる方法があるという。
企業の規模によらず、中小・中堅企業であっても、ITインフラがビジネスにもたらす影響度が高くなった。日々の業務はもちろん、顧客へのサービスや将来の事業計画に至るまで、企業活動の中で幅広くITが活用されている。
ITへの依存度が高まるにつれ、解決すべき課題も増えていく。セキュリティ対策は当然として、事業継続計画(BCP)や災害復旧(DR)も考慮しなければならない。さらに、ビジネスや市場の変化に合わせて柔軟に進化することも、近年の企業ITインフラの必須条件といえる。
そこで課題となるのがネットワークだ。サーバやストレージは、仮想化技術の発展によって高い柔軟性や可用性を実現できているが、ネットワークは従来のままという企業は少なくない。現在はネットワークもサーバやストレージに合わせて、より高度に運用できる仕組みが求められるようになっている。それを実現するのが、SDN(ソフトウェア定義ネットワーク)技術だ。
これまでSDN技術は、価格が高いことから大規模環境向けのものと考えられてきた。しかし昨今では、技術の発展に伴って中小規模でも十分に活用できる価格帯になりつつある。ソフトウェア定義の要素を採り入れ、近代的なネットワーク管理を実現するためにはどうすればいいだろうか。
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