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「中堅・中小企業向けERP」シェア(2009年度)シェア情報アーカイブ

2009年度の市場が692億5000万円の中堅・中小企業向けERP。シェア情報を紹介する。

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 富士キメラ総研の調べによれば、2009年度の中堅・中小企業向けERP市場は692億5000万円、数量で2万730ライセンスであった。基幹系システムとしてIT投資における優先順位度は高いものの、投資の先延ばしやシステムの構成上必要とするモジュールの見直し・選別などが行われており、2009年度に関しては、前年度末からの投資減退感を払拭できない状況であった。2010年度からは、新たな投資への取り組みが見受けられるようになっており、後半以降は徐々にではあるが投資拡大の方向性が強まってくるとみられる。

 大きなインパクトとなるであろうIFRSへの対応に関しては、具体的なシステム展開は2011年以降の2〜3年となると思われるが、今の段階ではどの程度の特需となるのか見通しがつきにくい。しかし何らかのプラス要因として好材料となるのは確実で、既存ベンダーの販促対応がユーザーニーズの拡大を後押しすることにもつながっていくとみられる他、IFRS準拠を契機に新たなベンダーの台頭も考えられる。

 2009年度の市場占有率を見ると、新会社による中堅・中小企業向けのビジネス拡充を行うと発表したベンダーが、数量ベースで16.2%、金額ベースで18.8%を占め、いずれも1位であった。各ベンダーともに、横這いもしくは10%内外のマイナス成長となっており、特別に勝ち組が存在したということもなかった。

「中堅・中小企業向けERP」シェア(2009年度)
(出典:富士キメラ総研)

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