調査リポート
「オーダーメイド型ホスティング」シェア(2010年度):シェア情報アーカイブ
ファシリティや運用サービスなどを合わせた合計が2590億円であった「オーダーメイド型ホスティング」。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2010年のオーダーメイド型ホスティング市場は、ファシリティや運用サービスなどを合わせた合計金額が2590億円であった。Windowsベースのシステムの増加に伴い、IAサーバを用いたホスティングの成長率は高く、RISCサーバやメインフレームについては緩やかに減少推移を示していくと見込まれる。当該サービスは収益性が高いサービスであるため、コンピュータ/SIベンダー系事業者における注力事業であったが、クラウドコンピューティングサービスの潮流の中で仮想共有型ホスティングサービスへとシフトしてきている。そのため、当該市場はパッケージ型ホスティング市場と比べて低い成長率で推移するとみられる。
2010年の市場占有率(金額ベース)を見ると、1位のベンダーが540億円で20.8%を獲得した。それに続く2〜4位のベンダーも含めコンピュータ/SIベンダー系事業者を中心に上位シェアを占めている。
2015年の同市場の規模は3088億円と見込まれている。高付加価値を生み出せる当該サービスは特にコンピュータ/SIベンダー事業者にとって不可欠な収益基盤であり、クラウド型ホスティングで開拓した新規ユーザーをいかに当該サービスやラックハウジングサービス等の案件につなげられるかがデータセンタ事業を拡大する上で重要な位置付けにある。
なお、本調査の市場見込・予測では、東日本大地震による影響は織り込まれていない点に注意されたい。
,(出典:富士キメラ総研)
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