サーバ仮想化ソフトの導入状況(2013年):IT担当者300人に聞きました(5/5 ページ)
IT担当者312人に聞いた、導入状況、導入目的、導入しない理由は? 「バックアップが不安」といった不満の声もあり、実態が明らかに。
サーバ仮想化の課題はバックアップ、リストアが不安、システム、アプリが異なる
続いて、サーバ仮想化ソフトの導入に関して「必要性を感じるが導入は検討しない」「必要性を感じない」と回答した人に「導入しない理由」を尋ねた。
1位は「費用対効果が明確でない」で37.1%、2位は「知識がない」で36.4%、3位は「統合するほどサーバがない」で30.1%、4位は「安定性に不安がある」で21.7%、5位は「パフォーマンス低下の可能性がある」で13.3%という結果となった。
フリーコメントには、「システムごとにベンダーが異なるため同居は難しい」や「サーバ上の各アプリがそれぞれ異なった開発元のパッケージシステムである」といった意見が多く寄せられた。その他、「親会社と共有のため、単独導入はできない」といった意見が見受けられる。
最後に、全員に「サーバ仮想化ソフトに関する課題や悩み、要望」について尋ねた。その結果、「仮想化ソフト自体ではないが、仮想親子の関係性や連動状況などを一括で監視(死活、性能)できるソフトがほしい。ネットワークもVLANを使用して複雑になってきているので、仮想スイッチや物理経路なども分かりやすくしたい」「バックアップ・リストアが簡単ではない」といった声が聞かれた。
これからサーバ統合する際に参考とする情報やバックアップ、リストア時の変更方法や障害時の対応など、実際の運用に役立つ情報を求めていることが見てとれた。また、「ホストマシンの物理ネットワークと、仮想化内のネットワーク構成について、もう少し勉強しなくてはならないと考えている」というコメントも寄せられた。
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