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メール誤送信防止システムの導入状況(2014年度):IT担当者300人に聞きました(4/5 ページ)
IT担当者342人にメール誤送信防止システムの実態調査を実施した。導入状況、導入きっかけ、重視ポイント、満足度、導入しない理由などが明らかになった。
約9割が満足と回答も「登録が面倒」「カスタマイズができない」と不満の声
次に、メール誤送信防止システムを導入済みと回答した人に、「導入済みのメール誤送信防止システムに対する満足度」を尋ねた(図4)。その結果、「とても満足している」が20.3%、「まあ満足している」が67.6%、「やや不満がある」が8.1%、「とても不満がある」が4.1%となり、まとめると全体で「満足」が87.9%、「不満」が12.2%という結果となった。
満足と回答した人からは、「社員の意識が高まっている」「かなり細かいミスでもチェックがかかるので防止に役立っている」といった意見が多く見受けられた。また、「上長承認がないと送信できないので、承認者にとっては負担しかないが、メール送信者の立場上、送信に対するリスクが軽減されるため」「メールアーカイブ、添付ファイルの自動暗号化も併せて実施できているため」といったコメントも寄せられた。
不満と回答した人からは、「アドレスをチェック対象外として登録するのが面倒」「追加したい機能があるが、カスタマイズできない」「システム制御と社内ルールの混在があり、どちらを適用すべきか判断に迷うことがあるため」といった意見が見受けられた。
システムを運用する上での手続きなど手間がかかることが一番の懸念点となっているようだ。その他、「ユーザー(数)課金となっていてコスト高となっている」といった声も聞かれた。
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