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ID管理ツールの導入状況(2014年度)IT担当者300人に聞きました(5/5 ページ)

IT担当者318人にID管理ツールの実態調査を実施した。ユーザー、管理者それぞれの視点での満足度や不満点は、導入しない理由などが明らかになった。

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8割以上がID管理ツールに満足も「動作遅延、管理対象が多くややこしい」と不満

 ID管理ツールを導入済みと回答した人に、「導入済みのID管理ツールに対する満足度」を尋ねた。その結果、「とても満足している」が8.5%、「まあ満足している」が74.6%、「やや不満がある」が10.2%、「とても不満がある」が6.8%となり、まとめると全体で「満足」が83.1%、「不満」が17.0%という結果となった。

 満足と回答した人からは、「ある程度のシステムに関しては、統一することができたため」といった意見が多く寄せられた。他にも「PCとモバイルデバイス両者に対応しており、安全なパスワード生成など全ての操作がどちらからでも可能」「従来の手作業と比較し省力化でき、ミスも減少した」といったコメントが寄せられた。

 不満と回答した人からは、「動作遅延原因」「自部門のUNIX系、Windows系、全社レベルのシングルユーザーモードなど、管理もしくは利用しているものが複数ある。それぞれに異なるセキュリティポリシーがあったり、パスワード有効期限があったりでややこし過ぎる」「結局ユーザーはパスワードをメモしたりするので、セキュリティ的には逆効果になっているようにも思う」といった声が聞かれた。

導入しない理由、1位「導入コスト」2位「費用対効果」3位「運用、管理コスト」

 最後に、ID管理ツールを「導入しない理由」について尋ねた。その結果、1位は「導入コストが高いため」で42.1%、2位は「費用対効果が明確でないため」で38.2%、3位は「運用、管理コストが高いため」で32.9%、4位は「ID管理ツールの知識がないため」で26.3%、5位は「システムの連携性に不安があるため」で19.3%と続いた。

 導入しない理由の多くが費用に関する部分となっており、コストを払拭(ふっしょく)するだけのメリットが広く認知されていない実態があるようだ。

 その他、フリーコメントには「親会社と同じ管理ツールを導入する必要があるため、単独導入できない」といった意見が比較的目立った。また、「まだ実現はできていないが、最終的にはシングルサインオンを目指している過渡期だから」「全社的に自前開発の統合認証管理システムを用いる方向性のため」といった意見が寄せられた。

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